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【大リーグ】

カージナルス、3年連続DS突破 PS無敗ウェインライト、1失点完投

2013年10月11日 紙面から

◇ナ・リーグ地区シリーズ<第5戦> カージナルス6−1パイレーツ

 【セントルイスAPほか】ナ・リーグの地区シリーズ(DS)第5戦1試合が9日(日本時間10日)、当地で行われ、カージナルスがパイレーツを6−1で破って通算3勝2敗とし、3年連続でリーグ優勝決定シリーズ(LCS)に進出した。リーグ最多19勝のアダム・ウェインライト(32)が8安打1失点完投。ポストシーズン(PS)で15戦負けなしのエースが踏ん張り、打線もデービッド・フリース(30)の2ランなどで効果的に加点して突き放した。11日からのLCSでドジャースと対戦する。

 エースで“王朝”にまた一歩近づいた。最後の打者アルバレスを宝刀カーブで空振り三振に仕留めると、ウェインライトは中腰になって両手を広げ、泣き顔のY・モリーナ捕手がマウンドに駆け寄って来るのを待った。固く抱擁するバッテリーにナインが殺到する。カージナルスカラーの“赤い海”と称される観客席は、歓喜のジャンプで波立つように揺れ続けた。

 「先発投手は、こんな瞬間のために生きているんだ。ヤディ(抱き合ったモリーナ捕手)を離したくなかったよ」。今季19勝の最多勝右腕は、晴れ晴れとした表情で語った。

 圧巻の107球だった。6回まで二塁も踏ませず、7回の1失点も、一塁ベースに打球が当たるなど内野安打を3本連ねられた結果。大きく縦に割れるカーブの切れが抜群で、6奪三振は全てカーブで奪った。

 それにしても、10月は無敵だ。これでPS通算15試合(6先発)で4勝0敗、2・03。2006年ワールドシリーズ(WS)は守護神で胴上げ投手となり、今回は先発で最後までマウンドを守り切った。マシーニー監督は「大舞台で力を発揮する真のエース。途中で代えるつもりはなかった」と全幅の信頼を語った。

 常に順風満帆だったわけではない。「絶対に完投したかった。去年の(地区シリーズ)第5戦が頭にこびりついていたから、大舞台で光る投手だと証明したかった」。ウェインライトが言及した昨年のナショナルズ戦は、2イニング1/3を7失点。チームがWS優勝を果たした11年も右肘手術で1年を棒に振り、ナインの歓喜をベンチから見守った。

 06、11年はWS優勝まで上り詰めたカ軍は、これで3年連続LCS進出。この間は“PSで負ければ敗退”という背水の陣で8勝1敗を誇る。「夢は“王朝”を築くこと。カージナルスの黄金時代をつくることだ」とウェインライト。真の王朝到来を証明するために、次は11日からドジャースを本拠地セントルイスで迎え撃つ。

 

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