17日開幕のCSファイナルステージで、イヌワシ2本柱がフル回転する。楽天の星野仙一監督(66)は11日、24勝無敗のエース田中と14勝のルーキー則本について、第4戦以降はブルペン待機させる可能性もあることを明かした。
リーグ制覇で1勝のアドバンテージがあるとはいえ、短期決戦では何が起こるか分からない。過去3度、日本シリーズで苦汁を飲んできた闘将は投手起用について「いろんなバリエーションを考えている」と話した。
それが、2本の太い柱を前面に押し出すプランだ。初戦は絶対エースの田中、第2戦はルーキー則本の先発が有力視される。ただ、「2、3日後には(ブルペンに入ることも)あるよ」と指揮官は明言した。
9月26日の西武戦で胴上げ投手となった田中は「まだ何も言われていない」と前置きした上で、「シーズンと違うので、割り切らないといけないところも出てくる。監督に言われたところでベストのパフォーマンスをすることが選手の務め」と力を込めた。
12日のオリックス戦(Kスタ宮城)で、15勝目をかけて先発する則本も「目標にしていた数字。言うだけなら誰でもできるので結果を出したい」と、区切りの白星で気分良くファイナルステージに向かう決意だ。
日本シリーズをかけて戦う相手は西武か、ロッテか。則本は「どちらにしても勢いがついた状態で仙台に来るはず」と警戒する。難敵を止める重要な任務はイヌワシ軍団が誇る最強ツートップに託される。 (井上学)
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