勢いよくボールを追いかける内海=東京ドームで(園田高夫撮影)
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16日に開幕する広島とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに向けて、セ・リーグ覇者の巨人は14日、東京ドームで全体練習を行った。初戦の先発が濃厚なのが、コイ料理上手のエース内海哲也投手(31)だ。東京ドームで開催された広島戦では、入団2年目の2005年4月2日に1度黒星を喫して以降は7勝負けなし。「短期決戦なんで、(役目は)5回までくらいの気持ちで、1イニングずつ必死で投げたい」と、初回から飛ばし、コイの勢いを止める。
今季も4試合に登板し防御率2・15で2勝挙げているが、実は苦手な相手もいる。菊池だ。今季の対戦成績は13打数7安打で打率5割3分8厘。「相性が悪いことは分かっているが、それにとらわれたくない。シーズンとCSとは別物だから違う気持ちで戦う」。ポストシーズンでは気持ちをリセットして臨む。
この日の練習開始は午後3時。原辰徳監督(55)が全員に声かけしてから約3時間にわたって投内連係やフリー打撃などで最終調整した。選手たちも広島への警戒心を強めている。阪神とのCSファーストステージでは敵地で2連勝。しかも2試合とも2桁安打で快勝してきた。女房役で主将の阿部も「相当に勢いがある。それにつぶされないようにしないと」と神経をとがらせた。
広島の息の根を止めるには、初戦に勝つことが大事。一番ヤリはコイキラーの内海がうってつけだ。
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