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【プロ野球】

ロッテがファイナル進出 パも下剋上だ

2013年10月15日 紙面から

西武−ロッテ 5回表無死、先制ソロを放ち二塁へ向かう鈴木=西武ドームで(北田美和子撮影)

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◇CSパ・リーグ ファーストステージ<第3戦>ロッテ4−1西武

 レギュラーシーズン3位のロッテが2位の西武を4−1で下し、対戦成績を2勝1敗として3年ぶりのファイナルステージ進出を決めた。ロッテは5回に鈴木大地内野手(24)、6回に井口資仁内野手(38)がソロ本塁打を放つと、2−1の8回に角中勝也外野手(26)の2点三塁打で試合を決定付けた。ファイナルステージはセ・リーグが16日に巨人−広島(東京ドーム)、パは17日に楽天−ロッテ(Kスタ宮城)の顔合わせで幕を開ける。リーグ優勝の巨人と楽天が1勝のアドバンテージを持つ6試合制で、日本シリーズ進出を争う。

 無我夢中で振り切った打球は黒一色の右翼席に飛び込んだ。鈴木は一塁を回り右手を高々と突き上げる。勝った方がファイナルステージに進む大一番。両軍無得点の5回先頭、伏兵が値千金の一発だ。

 「三遊間を狙った打球が、うまくひっかかってくれて。ロッテファンのところに入って思わずガッツポーズがでました。本塁打は出来過ぎです」と興奮気味にまくし立てた。

 プロ2年目。成長一途の若武者がどでかい仕事だ。今季、伊東新監督の下で、正遊撃手に抜てきされ、チームで唯一、144試合フル出場を果たした。初出場のCS。シーズンとは違う雰囲気に練習中から足はガクガクだった。そんな時、指揮官から「最後は笑ってやろう」と激励された。肩の荷が下りた。リラックスして打席に入った中でのアーチだ。

 苦手の西武ドームで勝ち越し、ファイナルステージ進出。古巣でもあるかつての本拠地で、3位からの日本一への一歩を踏み出した。伊東監督は「(西武の)青い血から黒い血に変わりましたね」とニンマリ。まな弟子の一発にも「久々興奮した」と喜んだ。

 次は今季2勝10敗と苦戦したKスタが決戦の地となる。鈴木は「やられっぱなしなのでやり返したい」と力強く言った。 (水足丈夫)

 

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