FC岐阜戦で再三チャンスにからんだグランパスのFW永井(右)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木村尚公撮影)
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名古屋グランパスのFW永井謙佑(24)がゴール欠乏症に苦しんでいる。グランパスは12日、FC岐阜(J2)との練習試合を行い、2−1で勝った。8月に復帰して以来公式戦ノーゴールの永井は、この試合でも再三の決定機を逃した。2アシストは記録したものの「決めきれなかった」と苦悩の表情。次戦・仙台戦(19日・ユアスタ)での得点を切望している。
FWとしてこれ以上ない問題に永井が直面している。「ワタシの課題は決めること。これです。ホント、決められないですね」。FC岐阜との練習試合の後、自らの決定力不足を自嘲した。
決定機は少なくとも2度あった。ハーフタイム直後にはゴール正面でクロスを待ち構えフリーでヘディング。後半半ばにも闘莉王のスルーパスから抜け出しシュートを放ったが、立て続けにGKの好守に阻まれた。
永井は「シュートコースはそんなに甘くないのに。GKとドンピシャでタイミングが合ってしまっている」と嘆いた。5日の湘南戦でも、GKと1対1になりながら、フワリと浮かせたシュートをセーブされた。度重なる逸機でストレスはMAXだ。
光は見えている。パスを引き出す動きや、味方との連係は悪くない。この日の2得点も永井の好アシストから生まれた。「あとはネットを揺らすだけ。GKのタイミングをずらすようなシュートを打てれば」と言う。ストライカーがほしいのは「アシスト」より「得点」。仙台戦でスピードスターが眠りから目を覚ます。 (木村尚公)
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