1962年生まれ。東京都出身。
1990年代からテレビドラマの監督、演出家として活躍。1998年の「君の手がささやいている」(97/EX)ではATP賞グランプリを、さらに2003年には、「アルジャーノンに花束を」(02/KTV)で同賞ドラマ部門優秀賞を受賞。他にも「曲がり角の彼女」(05/KTV)、「レガッタ〜君といた永遠〜」(06/ABC)など、数多くのヒットテレビドラマを手掛ける。
2006年『ただ、君を愛してる』で劇場長編映画デビューを飾る。2007年に『Life 天国で君に逢えたら』、2009年に『僕の初恋をキミに捧ぐ』、2011年に『パラダイス・キス』と話題作で監督を務め大ヒットを記録。それぞれの作品で登場人物の機微を細やかな演出で見事に表現。恋愛映画の名手と呼ばれる。本作品が5作目となる。
いくえみさんの原作は漫画と言うより小説のようで行間に色々な物が詰まっていて、それをどう表現するか? 大変難しかったです。僕が映画を撮る時にいつも大事にしている事は空気感なんですが、今回はそれに加えてリズムをいつもよりユッタリと撮る事によって感じたり考えながら観て貰えたらという事や、瀬戸内の風景を通して日本人皆が持っている郷愁や懐かしさみたいな物をプラスアルファ出来たらといった事をかなり意識してやってました。世の中、悩みや後悔を抱えていない人はいないですし、人間関係も希薄になってるように感じます。でも中々一人で解決するのは難しいかなと。幼なじみの死というトラウマを抱えたカンナが、禄に出会う事によって逃げていた過去と向き合い、乗り越えて一歩踏み出していく姿を通して、人との出会いや関わりの大切さ、一つの考えに囚われすぎない強さ、愛するという事、優しさとは? など何かを感じて、あたたかいものや元気を持って帰って貰えたらと思います。