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独10年債利回り3週間ぶり高水準、米財政協議進展の兆しで

2013年 10月 16日 02:12 JST
 
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[ロンドン 15日 ロイター] - 15日のユーロ圏金融・債券市場では、独10年債利回りが3週間ぶりの水準に上昇した。米財政協議進展の兆しを受け、安全資産としての投資妙味が低下した。

米民主党のリード上院院内総務は、デフォルト(債務不履行)回避と政府機関の再開に向け、上院の民主、共和両党は包括的な解決策で合意できるとの自信を示した。

独連邦債先物は51ティック安の139.24。10月の独ZEW景気期待指数が2010年4月以来の高水準となったことも重しとなった。

独10年債利回りは5ベーシスポイント(bp)上昇の1.91%と、9月23日以来の水準をつけた。

オランダ、オーストリア、フランスなど、ユーロ圏の他の高格付け国債の利回りも上昇した。

ただ市場の警戒感は払しょくされていない。米短期証券(Tビル)利回りはなお2008年の金融危機以来の水準近辺に高止まりしているほか、マークイットによると、米国債の保証コストも1年物が5年物の水準を28ベーシスポイント(bp)上回っている。

イタリア10年債利回りは低下。先週の堅調なイタリア、スペインの国債入札を好感したリスク資産への地合い改善の流れが続いている。

半面、スペイン10年債利回りは4bp上昇の4.32%。17日の国債入札を控え、価格を押し下げる動きが出た。

 
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