人気グループ「KAT―TUN」が13日、日本テレビ系「シューイチ」(前7時半)にメンバー4人全員でVTR出演し、9月末でジャニーズ事務所から契約を解除された元メンバーの田中聖(27)について言及した。4人は11月27日にミニアルバム「楔―kusabi―」をリリースし、12月30、31日には京セラドーム大阪でカウントダウンコンサートを行うことを発表。新曲は、これまで田中が担当していたラップを封印する方針といい、新生KAT―TUNが再スタートを切る。
9日に田中の電撃“解雇”が発表されてから、4人のKAT―TUNとしては初仕事。VTRは12日に収録されたもので、同番組のキャスターでもある中丸雄一(30)をはじめ、4人が新生KAT―TUNの今後の活動について報告した。
ミニアルバム「楔―kusabi―」には、中丸主演のTBS系連続ドラマ「変身インタビュアーの憂鬱」(21日スタート、月曜・深夜0時28分)の主題歌となる、アルバムと同タイトルの曲などが収められる予定。関係者によるとすでにレコーディングは終了。これまでリリースした21枚のシングル中、13曲で田中がラップを担当し、アイドルの枠を超えたストリート風のパフォーマンスで人気だったが、主題歌ではラップを封印。ほかの収録曲も同様で、現メンバーの個性がストレートに伝わるような楽曲で再起を図ることになりそうだ。
中丸も番組で「音楽面でラップがいなくなったからどうするのか。6人から5人になったときもそうでしたけど、その穴を埋めるのは無理。その人以上にはなれない」と、初期のメーンボーカルで10年に脱退した赤西仁(29)の経験をふまえコメント。「4人の長所を見つけながらやっていきたい」と誓った。
事務所に無断で飲食店を経営するなど、「度重なるルール違反」のため事務所を離れることになった田中について、中丸は「いろんな感情がありました。悲しみが強いが怒りもあった」と複雑な胸中を告白。ジャニーズ事務所は、田中に素行面での警告を言い渡しており「こうなる可能性があったのは本人も分かっていたはず。何でリスクを冒してまで、プライベートを優先したんだと…」と明かした。
新曲を引っさげ、年末は大阪でカウントダウンコンサートを行う。グループ単独での年越し興行は初めてとあって、4人は意欲をみなぎらせた。年明けにはファンミーティングも予定されている。KAT―TUNの止まっていた時間がやっと動き出す。
亀梨和也「結果的にこういう形になってしまって残念な気持ちと、もっと何かできることがあったんじゃないかという後悔と複雑な思いがあります。でもケジメをつけて、この状況を真摯(しんし)に受け止めて進んでいこうと話し合いました」
上田竜也「4人ならではのできることを僕たち自身がそれぞれ考えて、皆様の前に出るときには最高のものを提示したいと思います」
田口淳之介「僕ら自身もまだ戸惑いの中にいます。そのなかで『前に進んでいこう』という気持ちで本当に前進していきたい」
[2013/10/14-06:04 スポーツ報知]