大分大医学部(大分県由布市)産科婦人科学講座の40代の男性元講師が在籍中に発表した複数の論文に、過去に自身が発表し、掲載済みの画像やデータを新たな研究成果として使用した疑いがあるとして、大分大が調査委員会を設置したことが15日、大学関係者への取材で分かった。
医学・科学分野の学術誌を多数発行する世界的な出版社エルゼビア(オランダ)が、過去に掲載した元講師の論文7本について「データに重大な疑義が生じた」などとして取り消していたことも判明。取り消された論文が調査対象となっているかについて、大学側は「答えられない」としている。
大分大では、別の元講師が医学博士の学位論文として提出した腎臓疾患に効く化学物質についての論文に不正が判明し学位が取り消されたほか、別の講師や前医学部長の論文約20本にも不正が疑われ調査委が設置されるなど、同様の不祥事が相次いでいる。
エルゼビアの担当者や同社のホームページによると、取り消したのは、子宮がんや卵巣がんに関する遺伝子分析などの論文7本で、2002~10年に同社が出版した2誌に掲載された。取り消し理由は「以前の論文で発表した画像を再使用した」などとしている。
大分大によると、元講師は今年夏、大学を辞職した。元講師は取材に「大学の調査が終わるまで話せない」としている。
取り消された論文には、文部科学省から約500万円の助成金を受けた研究もあった。
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