<< 2007年01月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031

【眠れる工作員】戦慄…阪神大震災で武器を発見

2007/01/20 21:56

 

「核の脅威」と題した特集を読売新聞が17日から連載している。半島有事のシミュレーションを素材にして、我が国の安全保障問題を分析したものだ。

19日付けの第3回に、驚愕情報がさらりと記されていた。もちろんシミュレーションとは別だ。

「日本に長年潜入中の休眠工作員(スリーパー)もいる。政府関係者によると、阪神大震災の時、ある被災地の瓦礫(がれき)から、工作員のものと見られる迫撃砲などの武器が発見されたという」

【核の脅威】[第1部]20XX北朝鮮が…(3)重要施設を警備せよwww.yomiuri.co.jp/feature/fe7000/fe_ki20070119_01.htm

なんと大新聞が認めて、記事にした…

阪神大震災の瓦礫の下から大量の武器が見つかったという話は、一部で都市伝説となっていたという。何ら物的証拠のない不気味なウワサの類いとして処理されてきたようだ。

この武器発見の秘話については、ごく最近になって、urara225さんから、元ネタが中西輝政教授であることを教えられた。

月刊誌『Voice』2004年3月号のイラク復興特集『日本の国防力が目覚めるとき』には、こう書かれていた…

「9年前の阪神淡路大震災直後の救助作業中に、倒壊した家屋の地下からたくさんの武器庫がみつかったとされる。

当時から、消息筋の間の噂話として私自身、耳に挟んでできたがこの事実は、現在、多くの信頼できるソースで語られている。

そこ(多数の地下武器庫)には、2001年の奄美大島沖「不審船事件」で、北朝鮮工作船に搭載されていたものと同クラスの武器(ロケット砲や無反動砲、機関銃)も多数隠されていた」


参照:【武装難民襲来】全員を孤島に収容せよindora.iza.ne.jp/blog/entry/98420/コメ欄のurara225さん情報よりコピペ

にわかに信じ難い超弩級のエピソードで、ウィキペディアの「噂」の項目では「悪質な事例」と断罪されている。

またWebサイト「北朝鮮Q&A」では「中西発言は全くのデマで、発見されたのはエアガン屋の商品だった」と回答されていた。

だが、違ったようだ…

読売新聞が特集記事で低レベルの情報を扱うとは思えない。恐らく情報ソースは同一だろう。政府関係者とは記事の性格から判断して公安ではなく防衛省幹部だ。

阪神大震災から丸12年が経過した…

これまで、何故このような恐ろしい事実が公表されなかったが疑問を抱くのは当然だ。中西批判では「事実ならどうして政府は隠すのか?」といった主旨のものも散見されたが、まったく逆である。

ハイレベルの治安問題に絡んだ事例だからこそ、隠蔽されるのだ。真正面から政府機関が公表したら、それこそ蜂の巣を突ついたようなパニックが起きるだろう。

今回のように、やや曖昧にしてリークするのがベターである。

だが、そうであっても今になってリークした背景には、何らかの決意が秘められているだろう。半島リスクの高まりと表裏一体だ。

1月5日に麻生外相は会見で突然のように「武装難民」という言葉を口にしたが、読売の特集記事もそれに関連している。

なにか政府は封印していたものを少しずつ開け放とうとしているみたいだ…

【水際で捕らえられた携行武器】

読売の特集と中西教授の共通項は、震災時に発見された武器がロケット砲(迫撃砲)であり、それらと北朝鮮との関連性を強く示唆していることだ。

すでに我が国は北朝鮮製のロケット砲を押収している。

2001年12月に発生した奄美大島沖・工作船事件。その2年後に引き揚げられた工作船の中からは、異常とも思える大量の武器が見つかっているのだ。

↓RPG-7(ロケット砲)2機


↓携行型地対空ミサイルSA-16(イグラ)2機



82ミリ無反動砲(B-10)1機
14.5ミリ対空機関銃(ZPU-2)1機
5.45ミリ自動小銃(AKS-74)4丁


中でも協力なイグラを2機も装備していたことは海保や海自を震え上がらせた。ソマリアでブラックホークを撃墜したのがイグラだ。

この発見で我が国の海上治安機関は、対処方法の見直しを迫れることになった。

RPG-7を迫撃砲と表現すると非力に思えてしまう…対戦車ランチャーの方が相応しいかも。

当時は、海上で交戦することを前提に、北朝鮮の武装レベルが語られていたが、もっと恐ろしい事態も想定する必要があるだろう。

北朝鮮工作船の目的は、日本の暴力団がコントロールする船に洋上で覚醒剤を引き渡すことだった。暗い海上での取り引きだ。

しかし、受け渡しは覚醒剤だけだったのだろうか?

一緒に武器を引き渡して、日本国内に密かに荷揚げすることも可能だったはずだ。

工作船の乗組員が、覚醒剤の密売だけを専門にしていたとは思えない節がある。事実隠蔽のために自爆を厭わなかった兵士たちは、より高度な作戦…つまり武器の密輸まで任されていたのではないか?

【ランチャーに刻まれた星印】

70年代から80年代にかけて北朝鮮の工作船は、定期運航とも表現できるほど我が国の沿岸に出没していた。

拉致事件で明らかになったように、洋上で接触するのではなく、ダイレクトに工作員が上陸していたのだ。

武器を運び込むのは簡単だったはずだ。

その結果、大量の武器類が日本国内に保蔵されていたとしても何ら不思議ではない。阪神大震災で発見されたのは、氷山の一角に過ぎないだろう。

ちなみに阪神エリアで見つかった武器は「工作員のものと見られる」とされているが、ハングルの刻印があったと想像できる。

工作船から引き揚げられたRPG-7には、しっかりハングルが刻まれていた。

独特の星印に加え「68年式7号発射管」の刻印がある。

有事の際、そんな恐ろしい対戦車ランチャーを手に取るのは、特殊工作員、そして、謎の休眠工作員たちらしい…

【金正日の“眠れる爆弾”】

8日のエントリで麻生外相が口にした「武装難民」とは「特殊工作員ではないか…」と推理した。

ところが、読売新聞の特集記事は、ストレートに特殊工作員が陽動作戦のために上陸する可能性を指摘している。

日本政府の極秘資料によれば、人民武力省偵察局に所属する約500人が我が国を目指すという。殺人機械500体である。

同時に、国内に潜む休眠工作員=スリーパーも呼応して、後方撹乱を起こすことを想定しているようだ。

休眠工作員=スリーパーとは何者か?

北の休眠工作員が在日暴力団員とは限らない。もっと差し障りのない職業に就いて警察から遠ざかっている可能性の方が高いだろう。

少年の頃から“眠っている”ケースもあるのではないか…

李英和著『朝鮮総連と収容所共和国』には、不気味な逸話が紹介されている。実際に北国内で知り合ったK君の悲劇だ。

【日本に戻るのは別人だった】

朝鮮学校に通っていたK君兄弟は、叔父に「米国のディズニーランドへ行こう」と誘われ、平壌に連れて行かれた。

そこで兄弟は再入国許可証と外国人登録証を当局に取り上げられ、新しい名前を付けられたという。
そして、こう宣告される。

「お前たちの代わりに、別の2人が日本に渡った。だからもう日本には帰れない」

北朝鮮で人間がすり替えられたのだ。だが中学生の旅券を使って誰が何の目的で日本に向かったのか皆目見当がつかないという…

これが休眠工作員なのではないか?

日本に送られたのは、洗脳済みの少年兵だったかも知れない。北朝鮮はそこまでやる独裁国家だ。そして「人間のすり替え」は決してこの一例だけでなく、継続的に行われている可能性が高い。

何しろ万景峰号で年間1万人以上が北と日本を自由に往来していた時代があったのだ。高校生の幾人かがすり替わっていても気が付かれないだろう。

休眠工作員に高度な訓練は要らない。あくまで国内に潜入した特殊工作員を補佐し、捨て石になる運命だ。

自爆テロを起こすにしても、問われるのは技術より覚悟である。

そのような休眠工作員を炙り出すことは至難の業に近い。多くの国民による監視の眼が必要だ。

破壊兵器がどんな場所にどう隠されていのたか、そろそろ政府機関は公開を決断しなければならない。 

非常事態が起こってからでは何もかも遅いのだ。


参照:海上保安庁『九州南西海域不審船事案に係る調査状況について』www.kaiho.mlit.go.jp/info/news/h14/fushinsen/joukyou.html
工作船より押収の武器写真は上記の海保HPから拝借





カテゴリ: 政治も  > 外交    フォルダ: 金正日を撃て!

コメント(13)

コメント(13)

コメントを書く場合はログインしてください。

 

2007/01/20 22:37

Commented by hinomaru さん

そう・・・だそうです。

ある程度は相当機関がつかんでおり、時機を見て、また状況によりリークしている、またはリークされている、とのこと。

信憑性はいまいちですが、私のブログにエントリーした通り、何らかの事件が起こる可能性が非常に高いと言う話が耳に入っております。

話は変わりますが、阪神淡路大震災の時、神戸市長田区で大規模な火災が発生したのは、一部で疑問の声が上がっています。

あの地区だけ火災が集中したのは不思議なことです。いかに密集地域とはいえ、同等の地域がそれほどでもなかったこと。同規模の新潟長岡地震では密集地でも同様の火災が無かったことなどから、不自然さが指摘されています。詳細の調査が必要かもしれません。

 
 

2007/01/21 08:05

Commented by urara225 さん

震災時の長田区の火災について、言論弾圧があったようです。国会議員の発言も議事録から削除されることがあるなんて初めて知りました。
http://72.14.235.104/search?q=cache:3znXPfQCLSAJ:www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/tochu-03.htm+%E4%B8%AD%E6%9D%91%E9%8B%AD%E4%B8%80%E3%80%80%E9%95%B7%E7%94%B0%E5%8C%BA&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=1

 
 

2007/01/21 08:25

Commented by urara225 さん

震災時の長田区の火災について、言論弾圧があったようです。国会議員の発言も議事録から削除されることがあるなんて初めて知りました。
http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/tochu-03.htm

 
 

2007/01/21 08:28

Commented by urara225 さん

検索したアドレスが長すぎて見苦しいので訂正しました。初めのコメントとこのコメントを削除してください。お手数かけて申し訳ありません。

それとトラックバックありがとうございました。

 
 

2007/01/21 09:49

Commented by django86 さん

ウロボロスさん こんにちは。

この話、何年か前に雑誌で読んだ記憶があります。出所は同じ雑誌「VOICE」だったのでしょう。

なお、昨年11月頃、「週刊文春」が『北の工作員が大量のサリンを首都圏近郊に隠し持っている』という特集を組んでいました。元工作員の証言が元になっていて、信憑性がありそうでした。

ミサイルより「生物・化学兵器」(貧者の武器)が怖いですネ。

 
 

2007/01/21 14:08

Commented by hastuyama さん

ウロボロスさん こんにちは。

やはり、武器の発見の件は事実のようですね。
まだ早いが、日本がリスク管理について現実的な対応へと少しづつ変化してきている点は評価できます。

>破壊兵器がどんな場所にどう隠されていのたか、そろそろ政府機関は公開を決断しなければならない。
非常事態が起こってからでは何もかも遅いのだ。
→ある程度、公安は情報を掴んでいるのでしょうか?
容疑は別にして、最近になって挑戦関連への家宅捜査の報道が頻繁に有りますね。
政府に対し、全貌を解明し早急に解明する事を応援するしかないですね。
スリーパーを考えると、在日カルト教団・会員も洗脳という意味で非常に危険な存在ですよね。
(オームのサリン事件の実行犯は、洗脳された日本人ですから)

 
 

2007/01/21 19:57

Commented by ウロボロス さん

To hinomaruさま
確かに長田区では震災後3日目や4日目にも火災が発生したようですね。破断した電線が原因とも指摘されていますが、送電はストップしてたでしょうに…
なんか阪神大震災では村山政権が隠している事実がまだまだありそうですね。

 
 

2007/01/21 20:00

Commented by ウロボロス さん

To urara225さま
なんと「〜という噂を憂慮する」とった発言まで問題になるとは…議事録からも記録を消すとは、逆に変な勘ぐりをしてしまいます。
まえに頂いた情報がエントリの大きな核になりました。まさかこんなに直ぐ、活用できるとは…ありがとうございます。

 
 

2007/01/21 20:02

Commented by ウロボロス さん

To django86さま
こんにちは。
北朝鮮は大量の天然痘ウィルスも確保しています。生物兵器の中では最も対処が遅れるのが天然痘らしい。武器が渡らなくても警戒する材料はまだまだありますね。

 
 

2007/01/21 20:06

Commented by ウロボロス さん

To hatuyamaさま
こんにちは。
読売はよくぞ書いてくれました。ほんのチョットの情報でしたが、最大限に増幅して攻撃材料に活用しました。
スリーパーは他にも考えられますね。なんかオウム事件の反省がまったく活かされていない感じです。

 
 

2007/01/22 13:12

Commented by urara225 さん

>ウロボロスさま

読売の報道は、シュミレーションを示しながら、政府機関のリークで今そこにある危機に如何に対応していこうとしているかが語られ、北朝鮮の休眠工作員(スリーパー)の武装蜂起にも触れられていて内容が具体的でした。ウロボロスさんの記事は更に具体的で、「今そこにある危機」を身近に感じることができました。ありがとうございました。

でも、テレビは完全にスルーですね。北朝鮮のミサイル発射や核実験の時もテレビは意識的に報道を抑えていたと思います。日経の富田メモのときはあんなに大騒ぎしたくせに、いかなる思想をもって伝播しようとしているかその思惑が透けて見えます。

私はこれから「国民保護計画」を調べてみようと思います。
------------------------------------
1 地方公共団体の国民保護計画とは
地方公共団体は、あらかじめ国民の保護に関する
計画(以下「国民保護計画」という。)を作成するこ
ととされています。この場合、都道府県は国の基本指
針に基づき、また、市町村は、都道府県の国民保護
計画に基づき、それぞれ国民保護計画を作成すること
となります。
これは、いざ有事が起こった際に、都道府県や市町
村が迅速に国民の保護のための措置を実施することが
できるようにするためのものです。
http://ns1.fdma.go.jp/ugoki/h1612/15.pdf
--------------------------------------
まだ地方公共団体では計画案が策定中のようですが、工作員は国会だけではなく地方自治体にも潜んで活動しています。特に朝鮮人街のある市では、旧社会党系の活動を監視ししていく必要があると思思っています。朝鮮人街は大都市に集中していますが、地方だと戦中の労働力として募集、徴用できた朝鮮人がそのまま地方工業都市に残っていたりします。そこに石油化学コンビナートなんかあったりしたら最悪ですね。

 
 

2007/01/22 13:12

Commented by urara225 さん

阪神大震災アメリカ在住の朝鮮人が報告している記事をみつけました。A Korean Perspective by Yong Mok Kim の記事がそうです。
http://www.jpri.org/publications/occasionalpapers/op2.html

神戸在住のコリアンは2万人、そのうち9,352人が長田区に集中して住んでいたそうです。中村鋭一の放火発言は、当時の村山首相、野中自治大臣・国家公安委員長が不快を示し、在日朝鮮韓国人が中村氏に対して謝罪要求をしたと書いてますね。長田区在住の朝鮮人の職業は製靴業(皮ではなくプラスチック・ゴム製)で、プラスチック・ゴム製の靴では日本の80%の市場を占め、そのうち朝鮮人経営が80%~90%だったとあります。以前阪神大震災のその後を伝えるテレビ番組で、壊滅した製靴業や行き場のないプレハブでの避難生活のことを特集していました。特に朝鮮人という断りがなかったので当時は日本人のことを言っていると疑っても居ませんでしたが、今になって朝鮮人の生活苦を特集していたんだとわかりました。メディア、特にテレビには思惑があるとここでも再確認しました。朝鮮難民であるというその素性を明かさず、日本人に同情を訴えかける番組、やることが一々いやらしいです。

 
 

2007/01/23 00:32

Commented by ウロボロス さん

To urara225さま
こちらこそ、情報ありがとうございます。
「国民保護計画」は興味深い…消防なそ防災担当者が総括するのでしょうね。地方レベルでもある程度進めていかないと、非常事態には対処できませんね。防災予算を流用できる感じですし。

阪神大震災の報道にはトリックも多いようですね。12年経っても謎の部分が多い。在日被害などは冷静に見つめると違った現実が見えてきそうです。