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相次ぐトラブルの背景に士気の低下10月9日 18時35分
東京電力福島第一原子力発電所で、作業のミスによる汚染水漏れなどのトラブルが相次いでいることについて、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、現場の士気の低下などが背景にあるという認識を示したうえで、今後、東京電力から提出される改善策を見定めたいと述べました。
原子力規制委員会の田中委員長は、9日の定例会見で、福島第一原発でミスによるトラブルが相次いでいることの原因を問われたのに対し「作業環境をよくすることと、一人一人の士気を保てるようにしないと、こうしたトラブルは防ぐことはできない。前向きに取り組めるときや作業環境がよいときはミスは少なくなるが、今はそうなっていないのではないか」と述べ、現場の士気の低下や作業環境の悪さが、背景にあるという認識を示しました。
そのうえで、実際の作業を協力会社の作業員が行う現場が多くあることを踏まえて、「ミスを防ぐには、発注者である東京電力の社員が、きちんと責任を持って現場に関わるべきだ。そのような点が欠けているおそれがあり、東京電力が、どのような対応策を示してくるのかをしっかりと見たい」と述べました。
原子力規制委員会の事務局の原子力規制庁は、今月4日、東京電力の廣瀬直己社長を呼び、ほかの原発から汚染水対策に人手を回すなど、トラブルを防ぐための改善策をまとめて、およそ1週間をめどに回答するよう求めています。
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