四日市市広永町の米穀販売「三瀧（みたき）商事」が主導したコメ偽装問題を受け、四日市商工会議所の斎藤彰一会頭は１１日、服部洋子社長が務める同商議所女性部会長や議員を自ら辞任するよう同社に伝えたと明らかにした。

　９日の正副会頭会議で決定し、１１日午前に電話で連絡した。ただ服部社長とは問題発覚以降、連絡が取れないという。斎藤会頭は「各種活動に協力してきてくれたが、今回の件は遺憾な事態だ」と述べた。

　服部社長について「非常に活発な人という印象。会議で自分の意見をきちんと言うし、ああいう問題を起こす感じの人ではない」と語った。

　三瀧商事は１９９７年４月から議員、０４年１１月から常議員となった。服部社長は０３年５月から女性部会長を務めている。【岡正勝】

　◇コメ流通業者に「法令順守」研修　年度内実施

　一方、鈴木英敬知事は、コメの流通業者に対してコンプライアンス研修を実施することを明らかにした。

　県は、精米を年間２０トン以上取り扱う約３０社に対し、コメのＤＮＡ検査を含む「特別監視指導」を今年度内に実施することを決めている。研修の内容などは検討中だが、鈴木知事は「偽装は経営に大きなリスクを負うことになる。法令順守が健全経営につながるということを伝えたい」と話した。【田中功一】

〔三重版〕