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【社会】

米偽装の責任で会社解散決定 四日市の三瀧商事

会社の解散について説明する北村次長=11日午後7時、三重県四日市市の三瀧商事で

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 三重県四日市市の米穀販売会社「三瀧商事」のコメ偽装問題で、同社は11日、会社を解散して清算することを明らかにした。偽装に関わった関連会社のミタキライス(四日市市)も解散する。

 三瀧商事の北村専之管理部次長(58)によると、10日の臨時株主総会で、同日付で解散して清算することを決定。理由は「食品への信頼性を揺るがせる重大な事態を引き起こしたことに対するけじめ」と話した。両社で約30人の従業員の再就職や取引先への対応は未定で今後、検討する。

 農水省と県の調査では、三瀧商事は2010年10月〜13年9月、外国産米を混入したコメを国産米として、加工用米を主食用として、偽って販売。偽装米は過去最大の4386トンで、1億2千万円の利益を不当に上げていたとされる。

 三瀧商事は「服部洋子社長は偽装を知らなかった」と説明。これまで公の場に姿を見せておらず、北村次長は「体調を崩している」と話した。

 東京商工リサーチによると、同社は1877年の創業。コメなど穀物の販売を手掛け、地元有力企業として知られていた。2012年3月期の売上高は52億円で、ミタキライスを合わせると80億円。問題発覚までは安定した経営状況だった。

(中日新聞)

 

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