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再処理ガラス固化 試験炉公開10月15日 20時56分
青森県六ヶ所村の使用済み核燃料の再処理工場で、高レベルの放射性廃液をガラスと混ぜて固める技術の研究をさらに進めるための施設が完成し、内部に設置された試験炉が、公開されました。
この施設は、再処理工場から出る高レベルの放射性物質を含んだ廃液を、高温で溶かしたガラスと混ぜて固める技術の研究を進めるため、青森県六ヶ所村の再処理工場の敷地内に新たに建設されました。15日は、内部に設置された高さ3メートルほどの試験炉が報道関係者に公開されました。
この試験炉は現在、再処理工場に設置されている溶融炉の試運転で底にガラスが詰まるトラブルが相次いだことから、溶融炉よりも傾斜を急にしてガラスを流れやすくしたり炉の中の温度調節がしやすいよう加熱用の電極を増やしたりする改良が加えられているということです。
事業者の日本原燃では来月から、この試験炉を使った研究を始め、4年後をめどに再処理工場の溶融炉を改良を加えた新型の炉に更新したいとしています。
日本原燃の中村裕行再処理計画部長は「溶融炉の課題は廃液の中の金属が炉の底に詰まることだ。この施設でいい結果を出して実用化を目指したい」と話しています。
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