ロシア:外国人排斥で騒乱、1600人拘束 モスクワ南部
毎日新聞 2013年10月14日 20時46分
ロシアの治安当局は14日、モスクワ南部ビリュリョボ地区で、外国人労働者排斥を叫び暴徒化した住民と付近で働く外国人労働者、合わせて約1600人を拘束した。ロシアの大都市では、低賃金で働く旧ソ連圏出身の外国人と、ロシア人の対立が深刻化しており、異例の大量拘束は社会不安の拡大を恐れるプーチン政権の危機感を反映している。
同地区では10日、カフカス地方か中央アジア出身とみられる男が、ロシア人男性を刃物で刺し殺して逃走、まだ拘束されていない。住民らは13日、外国人労働者が原因で治安が悪化しているとして、街頭で抗議活動を展開。暴徒化した。(共同)