ITのサポート業務をしていた経験(社内でも遠隔でも、コンサルタントとしてでも)があれば、おそらく、発生した問題についてエンドユーザーが思いつく限りのあらゆる言い訳を聞いたことがあるはずだ。
私自身、あまりにも多くの言い訳を耳にしてきたため、頻繁に使われる言い訳のリストをそろそろ作ってもいいのではないかと思いついた。もちろん、私は公平な人間であり、それらの言い訳が正当かもしれないケースについても説明してある。
あくまでも「かもしれない」だが。
それでは、そろそろ実際のリストを見ていただこう。何回「そうそう」とうなずくか、数えてみていただきたい。
覚えにくいパスワードを使うのには、理由がある。ユーザー自身のデータを守るためだ。多くの中小企業は、ユーザーが「password」やユーザーの名前などの簡単なパスワードを使うことを禁止する明確なポリシーを持っている。しかし、気を付けたいのは、パスワードに関するポリシーが厳しいほど、頻繁にエンドユーザーにパスワードを変えさせることになるということだ。パスワードのポリシーを作る時には、利用するユーザー層のことをよく考え、パスワードの強度と、パスワードの入力のしやすさの間のバランスを取る必要がある。
「その後、あなたが壊したんですね」と答えたくなるだろう。しかし、そういうわけにはいかない。あなたは奇跡のようにPCを直したかもしれないが、エンドユーザーがそれを台無しにすることもある。あるいは、これはあり得ない話ではないが、あなたは問題を解決したと思ったが、そうではなかったのかもしれない。私がいつも好んでやることの1つは、エンドユーザー自身に問題が解決したことを確認してもらうことだ。これなら、彼らもあなたがしっかり仕事をしたとことを知っており、「お前のせいだ」と正面から言うのは難しいだろう(そういうことはままある)。これはサポート業界の嫌なところだが、あなたは自分の身を自分で守る必要がある。
私の説明は簡単なものだ。Windowsプラットフォームを使っていれば、ウイルスにはいつかは必ず感染する。それは時間の問題だ。エンドユーザーは、アンチウイルスソフトをコンピュータに害になるものに対する万能薬だと思っているようだ。しかしそうではないし、今後もそうなることはない。エンドユーザーには、アンチウイルスソフトをインストールしていれば、何をやっても大丈夫なわけではないことを理解してもらう必要がある。
こういった辛辣な物言いは、実際にはPCサポートのスペシャリストを傷つけることはない。サポートは、双方向のものなのだ。あなたの仕事は、いつかはユーザーが(あるいは問題のあるパッチやその他の要素が)またシステムを壊してしまうことをよく承知の上で、出来るだけPCを動かし続けることだ。クライアントが絶対に問題が起きないPCを欲しいのなら、紙とそろばんに切り替えるべきだ。
可動部品はいずれ消耗して壊れる。コンピュータの寿命は有限であり、これを回避する方法は存在しない。コンピュータは3年使えればいい方だということを、エンドユーザーに理解してもらうことが重要だ。それ以上経ったら、交換することを考え始めるべきだ。ビジネスをやっていく上では、技術的な問題が起きないことが非常に重要だ。さもなければデータ喪失の危険を冒すことになる。
ZDNetJapanがコラボ、見逃せないOracle WebLogic Server&Java EEの記事、イベント情報製品情報が満載です!!!
特別対談IBM CISO×情報通信研究機構
いま、本当に必要なセキュリティを激論
レポート作成時間を劇的に短縮し、高度な
分析を可能にしたDWH選定要件とは
フィリップス担当者に聞く
短期導入プロジェクト成功の秘訣とは
PC+(プラス)時代に考えるべき、
モバイルも包括した企業システムのあり方
柔軟なシステムかつ運用管理からも解放
的確なIT投資でビジネスの俊敏性を向上
震災被害を経験したベンダーとユーザーが対談
確実な事業継続の為に企業がなすべき事は?
コストセンターからプロフィットセンターへ
ITの役割はクラウドによりどう変わるのか
サーバ仮想化 10日で開始 かんたんな運用
機密情報流出後の対策法?企業や政府機関
が知っておくべき対策とは
ネットワークセキュリティの根幹を担う
”第6世代”ファイアウォールとは?
情報活用で国際市場での競争力強化
これが日本のモノづくり逆襲のシナリオだ
今年25周年を迎えるトレンドマイクロ
セキュリティの今、そして未来を紹介!
高品質なソフトウェアは迅速に市場投入
IBMのDevOpsを体感できる一日
ユーザ視点で徹底的に分析!
企業の求める“つかいやすいERP”
世界最速のJavaアプリケーション実行基盤
Oracle SuperCluster T5-8の秘密に迫る!
プロセッサから手がけるハードウェアベンダ
が作り出す、世界最速の次世代マシンとは?
仮想化技術の将来は?
海外調査が示す一歩先のITインフラと仮想化
大手物流企業が我先にと採用する音声物流
最大の効果は効率化ではなく現場の活気創造
次世代Java EE開発のリーダーがあつまり、
習得の近道、使いこなしのポイントを講演!
標的型攻撃に対するセキュリティ対策とは
ZDNetセキュリティセミナー講演レポート
対策に必要な「バランス」とは何か
韓国サイバー攻撃のマルウェア検知のデモも
体験記:LinuxとWindows、物理/仮想混在の
複雑化するバックアップを簡単に
ビッグデータ活用に向けたフラッシュ対応の
アプライアンスが登場
ゴマブックス株式会社
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社
ピーエムシー・シエラ・ジャパン株式会社
ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。