2013年10月15日
瀧口 範子=ジャーナリスト(米国在住)
まったく新しい「インターネットテレビ」が、今注目を集めている。その名は「Aereo(アエレオ)」(図1)。パソコンやタブレットなどのデバイスから、インターネットを通じてテレビ放送をストリーミング視聴できるサービスだ。
サービスを利用するには、ユーザー登録するだけ(利用料金は月8ドルから)。登録後、すぐにテレビ放送が見られるようになる。多くのインターネットテレビのように専用の受信機を用意する必要はなく、テレビ番組を1日中そのまま楽しめる。
テレビの電波信号をインターネット経由でユーザーに直接届けるのがAereoの仕組み(図2)。同社はサービス開始にあたって、硬貨ほどの大きさのアンテナを開発。登録ユーザーは、このアンテナをレンタルし、それで放送を受信する。
また、クラウドでの録画機能も提供している。自宅に置くレコーダーと同じように、番組を録画したり、早送りしたりすることができる。いつもの「テレビを見る」という行為を、そのままインターネットで実現したようなもので、注目度も高い。
こうしたサービスが登場した背景には、米国の視聴者が従来のテレビ放送への不満を募らせているという現実がある。米国の場合、自分でアンテナを立てても、受信できるのはせいぜい地元の数局に限られる。このため、ケーブルテレビや衛星テレビを利用するケースが多いものの、こうしたサービスは数百局もの放送を高い月額料金で提供する傾向にある。
Aereoならば人気の20〜30局が受信できるうえに、1カ月8ドルで20時間の番組録画のクラウドサービスも受けられる。月12ドルなら録画時間は60時間になる。現時点では、ニューヨークやボストンなど東海岸からサービスが始まったところだが、今年中に全米で20以上の都市に拡大する予定だ。
Aereoに対しては、著作権侵害にあたるとして大手テレビ局が訴訟を起こしていた。Aereo側は、登録ユーザーにアンテナのレンタルサービスを提供しているだけで、番組の再送信を行っているわけではないと反論。4月初めにニューヨーク地裁で下った判決はAereo側に有利なもので、同社は現在フルスピードでサービスを拡大中だ。Google、Appleも参入したことで注目されるインターネットテレビだが、こんな新顔の登場により、ますます競争が激化している。
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