阪神が招へいを検討している伊勢コーチ。Ｖ請負人として球界での評価は高い【拡大】
また別の球団関係者によると１、２軍巡回兼任というプランも浮上しているという。
球界関係者によると、伊勢氏はヤクルトに対する愛着を残しつつも、地元（兵庫・三田市出身）に対する気持ちも強いという。ヤクルトの現職コーチという立場も考え、球団は慎重に招へいするかどうかの結論を下す方針。
前日１３日にチームは終戦した。クライマックス・シリーズ（ＣＳ）ファーストステージで広島に２戦２敗。リーグ最少のチーム本塁打数「８２」が象徴するように低調な打線がＶ逸を招いたといっても過言ではない。関川、高橋両打撃コーチは来季も残留が濃厚。これに伊勢氏が加わり、貧打解消に努めれば、来季のＶ奪回がみえてくる。
掛布氏、伊勢氏、そして高代氏－。スペシャリストたちが阪神を全身全霊で再建する。
伊勢 孝夫（いせ・たかお）
元内野手。１９４４（昭和１９）年１２月１８日、兵庫県三田市生まれ、６８歳。三田学園高から６３年に近鉄入団。６７年にプロ初出場。７１年には自己最多の２８本塁打、６４打点を記録。７７年にヤクルトへトレード移籍、８０年に現役引退。通算１０４２試合出場、打率・２４５、９０本塁打、３１３打点。引退後はヤクルト、広島、近鉄コーチを歴任。ヤクルト時代のデータ分析能力を買われ、０６年巨人スコアラー、０７年同打撃コーチ補佐を務め、５年ぶりのリーグ制覇に貢献。２０１０年にヤクルトの打撃アドバイザーとして復帰。今季はヒッティングコーディネーターを務める。１メートル８１。右投げ右打ち。
（紙面から）
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