こんにちは。仙台の平野です。
きょう10月14日は「体育の日」です。
移動性高気圧に覆われ、広い範囲で秋晴れとなっていて、
絶好のスポーツ日和、お出かけ日和の天気となっています。
体育の日というと、私の中では未だに10月10日のイメージが強く残っています。
1964年に開催された東京オリンピック。
その開会式が行われたのが10月10日だったことから、
1966年に、この日を「体育の日」として祝日となりました。
しかし、「ハッピーマンデー制度」の実施により、
2000年から10月第2月曜日を体育の日と定め、
ご存知のように、以後、毎年日付はバラバラとなっています。
10月10日開幕というのは、“秋季”オリンピックといっていいくらいの遅さですよね。
東京の夏は気温と湿度が高く、
10月上旬までは秋雨前線が停滞することなどを考慮して日程が決められたようです。
そしてもう一つ、10月10日は晴れる確率が高かったからとも言われています。
いわゆる、晴れの「特異日」といわれるものです。
実際、10月10日の東京の天気出現率(1981年〜2010年)は、
晴・・・70.0% 曇・・・16.7% 雨・・・13.3%
前後の日に比べて、晴れの確率が突出して高くなっています。
これだけ高ければ、晴れの「特異日」といってもよさそうです。
一方、2000年以降の「体育の日」の天気はどうだったかというと、
晴・・・6日 曇・・・0日 雨・・・7日
晴れと雨が半々くらいです。
(晴・・・日平均雲量8.5未満 曇・・・日平均雲量8.5以上 雨・・・日降水量1.0ミリ以上)
やはり、日付が10日の前後にずれることで、
統計通り、体育の日が晴れる確率も低くなっているようにもみえます。
「特異日」というのは、特に科学的な根拠があるわけではありません。
ただ、“根拠”はなくとも、利用する“価値”はあるものだといえるのではないでしょうか?
先の計画を立てる際の、参考にしてみるのもいいかもしれません。
●東京管区気象台 日別天気出現率
さて、特異日があるのは、晴れだけではありません。
大型台風が来襲しやすい、いわゆる「台風の特異日」というのもあり、
9月17日頃や26日頃が有名です。
そこからすでに半月以上が過ぎていますが、
まだまだ気が抜けない日々が続いています。
日本付近を広く覆っている移動性高気圧と、
大陸に控えている次の高気圧の間に割り込むような形で、
大型で非常に強い台風26号が北上してくる見込みです。
まず、あすにかけては、沖縄・大東島地方にかなり接近します。
特に暴風・高波に厳重な警戒が必要です。
予想される最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル、
波の高さは9メートルと、猛烈にしける見込みです。
きょうは、スポーツや行楽もいいですが、台風への備えも忘れないようにしてください。
(※画像は気象庁ホームページより)
平野 貴久