リーブス捜しを続けるアリオン達が次に踏み込んだのが、夢占術師の檻と呼ばれるダンジョンでした。このダンジョン、他のダンジョンに比べて3分の1程度の面積しかなく、出て来る魔物も大して強くないので、攻略するのはそれほど難しくありませんでしたよ。

 それで、ダンジョンの奥で牢に入れられていたリーブスを発見したアリオンは、見張りのモンスターどもを一蹴して、リーブスを救出することに。で、その後、詳しい話を聞いたところ、やはりこの老人はダスクウォーカー姉弟によって監禁されていたことが判明しました。なんでもダスクウォーカー姉弟は、ダルカス族の宝である「万の瞳」を盗んで逃げたため、二人を討伐するために、リーブスが送り込まれたのだとか。ところが、リーブスはダスクウォーカー姉弟に同情的だったため、二人を捕えることはせず、ただ、様子を見ていたのだそうです。と、いうのも、この二人、互いに愛し合ってしまったために、近親相姦を忌み嫌う村人達から追放されて、心ならずも放浪者として暮らさざるを得なくなり、そのために「万の瞳」を持ち出したみたいなのです。つまり、二人にも同情すべき点があったわけですね。

 ただ、今の二人は「万の瞳」がもたらす力に有頂天になっていて、はっきり言って放っておくと何しでかすかわかりません。というわけで、さすがにリーブスも二人を止めなくてはならないと感じたらしく、アリオン達に「万の瞳」の効果を打ち消す「棄夢鍵」というアイテムを授けてくれました。これでもう「万の瞳」は怖くないわけで、決勝戦の勝機も見えましたな。

 そして、何やらアリオンに惚れたらしいエンデとエッチも済ませて勇気倍増したアリオンは、意気揚々と決勝戦に臨むことになりました。ダスクウォーカー姉弟は「万の瞳」の効果を打ち消されて狼狽し、こうなったら実力で!と二人一緒にかかって来ましたが、あいにく「万の瞳」無しでは、二人の力はしれたものなのです。こちらはスキルによる強力攻撃を連発し、さしててこずることもなく、勝利を収めてしまいましたよ。

 で、優勝して上層への扉を開く権利を手に入れたのはよかったのですが、ここで問題が発生。負けたダスクウォーカーがアリオンとエンデを逆恨みし、宿舎に侵入して、襲いかかって来たのです。二人はアリオン達が決勝祝いにどんちゃん騒ぎをしていることを探り当て、今夜は泥酔しているだろう、と見込みをつけてやって来たみたいですが、あいにくアリオンはこうなることを計算して、罠を仕掛けておりまして。ダスクウォーカー姉弟はアリオンがこさえたシーツの束にナイフを突き刺しているところを背後から殴られて、二人ともあっさりお縄になってしまったのですから、やれやれですな。

 こうして、ダスクウォーカー姉弟の復讐は失敗に終わり、「万の瞳」もアリオンに取り上げられてしまいました。その上、アリオンを殺そうとした二人は、犯罪者としてレヴェリアの角から追放されてしまったのですから、まさに泣きっ面に蜂とはこの事です。この先、どこへ流れて何をするつもりやら・・・。何だか哀れな話ですね。

 そして、ダスクウォーカー姉弟を片付けたアリオンは、約束通りシルヴィアとツカサを仲間に加えることに。ちなみに、この二人。何やら有名な魔法学院から派遣されて来たらしく、「永劫の楽土」を巡って諸国間の紛争が起こらないかどうか確認するのが使命なのだそう。そのためには、とにかく塔の上まで登ってみなければ話が始まらないわけですが、ただ、シルヴィア達の使命は、アリオンが受けた使命とほとんど同じものでして。何だか使命がかぶってしまって、アリオンも複雑な表情をしておりますが、逆に言うと他のメンバーとの争いにはなりにくい使命とも言えるわけで、その点だけは好都合ですな。


滅びぬものたちの夢・・・ナーダと出会うへ進む

ダンジョンクルセイダーズ2(Windows)へ戻る