メルシュ理事、ECBは大手銀に追加の資本水準求める-FAZ
10月14日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は来年実施予定の銀行資産査定で、大手銀行に追加の資本バッファーを求める方針だ-。メルシュ理事が独紙フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)とのインタビューで語った。インタビュー記事は14日掲載された。
同紙によると、メルシュ理事は「われわれはメンバー国内で最重要の銀行を対象としているので、これらの『重要な与信機関』に対しては欧州における例外的重要性を反映した追加の資本水準が要求される」と語った。
ECBは銀行審査の基本となる資本基準を、バーゼル銀行監督委員会が定める基準を導入する欧州連合(EU)法から導き出すとメルシュ理事はFAZ紙に述べた。当局者らは査定の規則について先週合意し、23日に公表する予定だという。
ECBは来年、ユーロ圏の銀行監督責務を引き継ぐ予定。移行期の間に域内の大手銀130行の資産を査定し、衝撃に対する耐久度を審査する。
メルシュ理事は「資本不足を数値化することはわれわれの第一の目標ではない」とし、「バランスシートを精査する主な理由は銀行バランスシートに対する国際市場の信頼を回復させることだ。このため、査定は単一の基準に基づき、全銀行に対して同一の手法で行われる」と説明した。
原題:ECB to Demand Capital Surcharge for Big Banks, MerschTells FAZ(抜粋)
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更新日時: 2013/10/14 23:54 JST