[ルクセンブルク 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のアスムセン専務理事は14日、ECBやユーロ圏の各中銀は保有するギリシャ国債のロールオーバー(借り換え)には応じられないとの考えを示した。財政赤字の穴埋め禁止に抵触するためとしている。
同氏は記者団に「財源不足を埋める方法を見出す必要がある」としながらも、国債のロールオーバーなど財政ファイナンスとなる手段は決して講じられないと指摘。「ECBやユーロシステム全体にとって不可能だ」と述べた。
ギリシャのストゥルナラス財務相は、同国が2009年に国内銀行を支援する目的で発行し、来年3月に償還期限を迎える国債約45億ユーロ(61億ドル)をロールオーバーする計画を明らかにしている。
欧州の中銀はロールオーバーを約束したとし、できなければ同等の手段を考え出す必要があるとの認識を示した。
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