８月ユーロ圏鉱工業生産､前月比１％増－景気回復で予想上回る

　　10月14日（ブルームバーグ）： ユーロ圏の８月の鉱工業生産はエコノミスト予想を上回る伸びとなった。域内の景気回復が勢いを増した兆候が示された。

欧州連合（ＥＵ）統計局（ユーロスタット）が14日発表した８月のユーロ圏鉱工業生産指数 は前月比１％上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト38人の予想中央値は0.8％上昇だった。前年同月比では2.1％低下。

７月の指数は前月比１％低下、前年同月比では1.9％低下にそれぞれ上方修正された。

欧州中央銀行（ＥＣＢ）のドラギ総裁は２日、「経済が全般的に弱い」として、これを一因に政策金利を「長期にわたり現行水準かそれ以下にとどめる」方針をあらためて示した。別のエコノミスト調査では、域内成長率は４－６月（第２四半期）の0.3％から、７－９月（第３四半期）は0.2％に減速したと見込まれている。

ニューエッジ・グループ（ロンドン）のストラテジスト、アナリザ・ピアッツァ氏は統計発表前、「景気回復は脆弱（ぜいじゃく）なままなので、鉱工業生産の数値でＥＣＢが緩和姿勢を向こう数カ月に変更する公算は小さい」と語った。

原題：Euro-Area Industrial Production Increases More ThanForecast (1)（抜粋）

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