中国：９月輸出は前年比0.3％減、予想外のマイナス－外需鈍い

　　10月12日（ブルームバーグ）：中国の９月の輸出 は予想外の減少となった。減速する経済成長の外需による押し上げに限界があることが示された。

税関総署の12日の発表によれば、９月の輸出は前年同月比0.3％減少し、８月の7.2％増からマイナスに転じた。ブルームバーグ・ニュースがアナリスト46人を対象に実施した調査結果では、5.5％の増加（予想中央値 ）が見込まれていた。税関総署は、前年の比較ベースの高さが影響したと説明した。

一方、輸入 は7.4％増加し、予想中央値と８月の実績（いずれも７％増）を上回る伸びとなった。貿易黒字は152億ドル。予想中央値は262億5000万ドル、８月は285億ドルだった。

みずほセキュリティーズアジアの沈建光エコノミスト（香港在勤）は「欧米向けの輸出は７月以降回復してきているが、かなり弱い。住宅とインフラ投資が中国の回復の原動力である状況は、今も変わらない」と分析する。

沈建光氏は、昨年後半に始まった輸出の水増しが統計に反映された影響や９月の就業日が少なかった点を指摘。クレディ・アグリコルＣＩＢやシティグループのアナリストもこの日の統計発表前の段階で、昨年の輸出水増しで生じた統計上のゆがみのため、９月の輸出の前年同月との比較が、実態を過小評価している可能性があるとの見方を示した。

原題：China Sept. Exports Unexpectedly Drop 0.3% as Imports Gain（抜粋）

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