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ノーベル化学賞は米の3研究者
10月9日 20時2分

ノーベル化学賞は米の3研究者
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スウェーデンのストックホルムにあるノーベル賞の選考委員会は、ことしのノーベル化学賞を、コンピューター上でさまざまな化学反応をシミュレーションすることを可能にしたアメリカの3人の研究者に贈ると発表しました。

スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は、日本時間の午後6時45分ごろ、ことしのノーベル化学賞を発表しました。
選ばれたのは、いずれもアメリカにあるハーバード大学のマーティン・カープラス教授、スタンフォード大学のマイケル・レヴィット教授、南カリフォルニア大学のアリー・ウォーシェル教授の3人です。
3人は、コンピューター上で物質の構造を分子レベルで再現したり、分子どうしの化学反応を明らかにしたりするプログラムを開発することに成功しました。これによって複雑な化学反応をコンピューター上で実験できるようになり、選考委員会では、新たな薬や効率的な太陽電池の開発に活用できるとして、その業績を高く評価しています。

「新薬や電池開発などに役立つ」

ノーベル化学賞の受賞が決まった研究について、大阪大学理学部の奥村光隆教授は「コンピューター上のシミュレーションによって、複雑な化学反応でも時間の変化を追いながら分子レベルで詳細に見ることができるようになった。例えば、新しい薬を開発する際に実際に実験をしなくても、薬の成分がどのように細胞に作用するのかが詳しく把握できるほか、効率的なリチウムイオン電池や燃料電池などの開発にも活用できる」と話し、その功績を高く評価しています。

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