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放射能汚染水漏れ発表後、釜山・仁川などで“苦痛ドミノ”(1)
2013年10月14日09時32分[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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日曜日の13日午後、仁川沿岸埠頭付近の刺し身センターにはほとんど客がいない。放射能汚染を懸念し、客が急減している(左)。釜山民楽洞船着き場は漁船で埋まっている。ほとんどが操業をあきらめた漁船。 |
ある刺し身店で一行3人と盛り合わせを食べた後、30分後に店を出たキム・ホンギュさん(60)は「周りに客がいないので雰囲気が寂しく、刺し身を味わいながらわいわい話をする楽しさがない」と語った。午後10時になると、ほとんどの店が閉店した。金・土曜日なら夜12時過ぎまで営業していた以前とは違う。
ここで「光州刺し身店」を経営するチョン・ギョンスクさん(57、女性)は「今日は3組の客しか来なかった。売り上げは以前の3分の1にもならない」と話した。チョンさんは「商売にならないので、従業員にはやめてもらい、家族だけで店を運営している」と語った。
同日午後6時、釜山広安里海水浴場付近のミレニアム刺し身センター。刺し身を販売する約30店が集まるここも、客はほとんど見られなかった。店員がいない店も少なくなかった。客が来ないため席を外しているのだ。
ここで店を経営するキム・カプジャさん(59、女性)は「昨日はコノシロ1キロを売ったのがすべて。今日も1、2人の客しか来なかった」とし「今日この時間まで何も売れていない店も多い」と伝えた。
付近の民楽洞水産協同組合の埠頭付近では活魚卸売商のチョン・グンスさん(63)が店員1人と一緒に大型水槽から死んだ魚を網で取り出している。チョンさんは「売れないので、魚を保管し、殺して捨てるという状況」と話した。
◆従業員は職場を失い、関連業者に打撃
日本福島原発の汚染水流出のニュースが出た7月から、水産物汚染懸念の余波はますます広がっている。今月初め、放射性物質が基準値の2万倍以上の汚染水が流出したと東京電力が発表するなど、消費者を不安にさせるニュースが続いているからだ。
刺し身店の客は急減した。さらに卸売商が打撃を受け、漁民は操業を中断した。刺し身店に副食を供給する業者も厳しくなっている。刺し身店は従業員を減らしている。釜山広安里海水浴場付近の刺し身店の経営者は「ほとんどの店が4、5人だった職員を1、2人に減らしている」と伝えた。
仁川沿岸埠頭のあるカラオケ店の関係者は「刺し身店に人が来ないので、カラオケ店の客も例年の半分以下に減った」とし「この地域の店はすべて同じ状況」と語った。
放射能汚染水漏れ発表後、釜山・仁川などで“苦痛ドミノ”(2)