オーバーラップ文庫のラノベ『灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ』（十文字青先生原作、白井鋭利先生イラスト）が発売中です。
表紙は、主人公のハルヒロと綺麗どころふたりを中心にしたパーティ集合！の１枚。
これから冒険が始まる！的な期待感にあふれた雰囲気で+（0ﾟ・∀・） + ﾜｸﾃｶ +ですね。
お話的には、理由や状況も全くわからないまま唐突にファンタジー世界で義勇兵を目指すことになったハルヒロ他の若者たちが、初対面同士ながらも、モンスターまで存在する過酷な世界で生きるために徒党を組み、見習い義勇兵としての生活を始めることに…といったRPG序盤を彷彿とさせる展開です。
異世界に召喚される話は昔から数多くありましたし、ゲームの世界に入り込む系の作品は最近のブームとも言えると思いますが、当事者達自身が自分がどこから来たのか全く覚えていない、という要素が加わる事で、世界そのものの謎というミステリアスさが＋されたのはとても良い演出ですね。
来ている服が明らかに現代のものですし、この世界を“ゲームのように”感じるというセンスも、実在のTVゲームで遊んだことがあるからこそだと考えるのが自然だと読者には予想できるのですが、ハルヒロ達はなぜかそれを思い出すことが出来ない、と、明らかに何者かの意図が感じられるのがポイント。
今は、その日を生き抜くことに精一杯なハルヒロ達ですが、やがては高レベルの義勇兵となって真実に近付く日も来るのか、今から楽しみです。
ゲームであれば蘇生の呪文が存在することも多いですし、サブタイの元になった“ささやきーえいしょうーいのりーねんじろ”で有名なウィザードリィシリーズにも呪文や復活用の施設がありましたから、この作品の世界でもそうなのかな〜？と思っていたのですが、実は死んでしまうと復活は不可能というデスゲーム要素ありという罠。
この世界自体がゲームかリアルかはわからないままなのに、死の絶対性だけは紛れもないリアル、というあたりが脳汁出まくりですなぁｗ
経験と修練を積むことで剣技や魔法といったスキルの熟練度をアップさせていくという設定は、時間と努力を惜しまなければとても頼もしいものに思えましたが、ハルヒロ達が生き残ろうと必死になるのと同じく、モンスター達も死に物狂いの抵抗をする→凄惨な命の奪い合いが繰り広げられるという現実は甘くなく、油断が許されない、むしろ本気で戦っていても死ぬ時は死んでしまうという、当たり前ながらも理不尽な厳しさがリアルに描かれているので、こういうノリが好きな人にはたまらないと思います。
唐突に異能に目覚めて俺TUEEEEE!!するのではなく、ちまちま自分より格下のモンスターを嬲ってレベリング→宿に帰るのを繰り返すハルヒロ達の地道な生活をヨソに、腕力に物を言わせて早々と義勇兵として成り上がっていく者がいたり、口の巧さで要領良く強いパーティーにとり入る者がいたりと、開始時点は同じながらもゲームで言うところの攻略法、攻略スピードは様々なあたりも、個性が出ていて面白いですね。
決して冒険の才能が高いとは言えないハルヒロ達が、それでも手を取り合い、少しずつ背中を預け合える気の置けない仲間になっていく過程は青春友情モノっぽくて心温まりましたし、喪失の痛み、重みといった部分を引き立てる効果もあったかと。
テーマ的にも、十文字先生のスタイル的にも、こういう展開はあるだろうなぁ…と思っていたのですが、それでも号泣大会必至ですわ！と言わざるを得ませんでした(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ
初心者は調子に乗るとろくな事にならない、というのを地で行く展開で、後から考えると大きな判断ミスが色々あったことに気付けるのにその時は全く状況が見えていない→唐突に取り返しの付かない事態が起こるということの恐ろしさを再認識させられましたね。
さて、表紙絵の立ち位置的にも、おっぱいの大きさ的にもメインヒロインはシホルなのかなと思っていたのですが、関西弁系女子キャラ・ユメの可愛さがごっつええ感じでっせ(;ﾟ∀ﾟ)=3ﾑｯﾊｰ
というか、あんなイベント起きてしもうたら、免疫のない男子高校生なんてイチコロでっしゃろｗ
あんなんどう考えても惚れてまうわ―（・∀・）ﾆﾔﾆﾔ
それまでヒロインふたりをそれほど異性として意識していなかった、というのは逆にちょっと不自然（男子高校生世代ならｗ）かなという気もしましたが、異性云々は関係なく、辛さ、悲しさをも分かち合える真の仲間としてお互いを支え合えるようになる感動的なシーンとも言えるわけで、今後のラブコメ模様が気になりますのう(*´∀｀*)ﾎﾟﾜﾜ
男キャラ同士の会話のやりとりも、汚れ役のランタを中心にノリの良い物が多かったですし、重苦しい雰囲気で凝り固まらずに、お互いを励まし合い、支えあいながら生き抜いていこうとする前向きさが好印象でした。
スキルのレベルが上がってからの高ダメージ連携攻撃なんかも期待できそうで楽しみ。
失敗や挫折からの自己省察を経て奮起、一皮剥けてかつての限界を超える、という全体の流れは王道で、とても感情移入出来ました。
ラストが“エピローグ”ではなく“プロローグ”になっているのも、ここからが本当の物語の始まりであることを示唆するものでしたし、とある人物の視点から新たな情報が描かれることで次巻への引きとしても十分効果があったかと。
自分たちより先を進んでいる同期組はもちろん、それより前から義勇兵をしていた人々もやはり現代人なのか、誰がいつからこのようなシステムを作り上げていたのか、等など、壮大なスケールで描いていって頂きたいですね。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
追記：小説投稿サイト『小説家になろう』にて、十文字先生自ら本作と同じ舞台で繰りひろげられるＲＰＧ風小説『大英雄が無職で何が悪い』を更新されています。
未来の大英雄（？）キサラギと、可愛くて個性的なヒロイン達が織りなす冒険譚は、本編に勝るとも劣らない面白さなのでファン必見です♪
こちらも是非、チェックなさってみて下さいませ。
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表紙は、主人公のハルヒロと綺麗どころふたりを中心にしたパーティ集合！の１枚。
これから冒険が始まる！的な期待感にあふれた雰囲気で+（0ﾟ・∀・） + ﾜｸﾃｶ +ですね。
お話的には、理由や状況も全くわからないまま唐突にファンタジー世界で義勇兵を目指すことになったハルヒロ他の若者たちが、初対面同士ながらも、モンスターまで存在する過酷な世界で生きるために徒党を組み、見習い義勇兵としての生活を始めることに…といったRPG序盤を彷彿とさせる展開です。
異世界に召喚される話は昔から数多くありましたし、ゲームの世界に入り込む系の作品は最近のブームとも言えると思いますが、当事者達自身が自分がどこから来たのか全く覚えていない、という要素が加わる事で、世界そのものの謎というミステリアスさが＋されたのはとても良い演出ですね。
来ている服が明らかに現代のものですし、この世界を“ゲームのように”感じるというセンスも、実在のTVゲームで遊んだことがあるからこそだと考えるのが自然だと読者には予想できるのですが、ハルヒロ達はなぜかそれを思い出すことが出来ない、と、明らかに何者かの意図が感じられるのがポイント。
今は、その日を生き抜くことに精一杯なハルヒロ達ですが、やがては高レベルの義勇兵となって真実に近付く日も来るのか、今から楽しみです。
ゲームであれば蘇生の呪文が存在することも多いですし、サブタイの元になった“ささやきーえいしょうーいのりーねんじろ”で有名なウィザードリィシリーズにも呪文や復活用の施設がありましたから、この作品の世界でもそうなのかな〜？と思っていたのですが、実は死んでしまうと復活は不可能というデスゲーム要素ありという罠。
この世界自体がゲームかリアルかはわからないままなのに、死の絶対性だけは紛れもないリアル、というあたりが脳汁出まくりですなぁｗ
経験と修練を積むことで剣技や魔法といったスキルの熟練度をアップさせていくという設定は、時間と努力を惜しまなければとても頼もしいものに思えましたが、ハルヒロ達が生き残ろうと必死になるのと同じく、モンスター達も死に物狂いの抵抗をする→凄惨な命の奪い合いが繰り広げられるという現実は甘くなく、油断が許されない、むしろ本気で戦っていても死ぬ時は死んでしまうという、当たり前ながらも理不尽な厳しさがリアルに描かれているので、こういうノリが好きな人にはたまらないと思います。
唐突に異能に目覚めて俺TUEEEEE!!するのではなく、ちまちま自分より格下のモンスターを嬲ってレベリング→宿に帰るのを繰り返すハルヒロ達の地道な生活をヨソに、腕力に物を言わせて早々と義勇兵として成り上がっていく者がいたり、口の巧さで要領良く強いパーティーにとり入る者がいたりと、開始時点は同じながらもゲームで言うところの攻略法、攻略スピードは様々なあたりも、個性が出ていて面白いですね。
決して冒険の才能が高いとは言えないハルヒロ達が、それでも手を取り合い、少しずつ背中を預け合える気の置けない仲間になっていく過程は青春友情モノっぽくて心温まりましたし、喪失の痛み、重みといった部分を引き立てる効果もあったかと。
テーマ的にも、十文字先生のスタイル的にも、こういう展開はあるだろうなぁ…と思っていたのですが、それでも号泣大会必至ですわ！と言わざるを得ませんでした(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ
初心者は調子に乗るとろくな事にならない、というのを地で行く展開で、後から考えると大きな判断ミスが色々あったことに気付けるのにその時は全く状況が見えていない→唐突に取り返しの付かない事態が起こるということの恐ろしさを再認識させられましたね。
さて、表紙絵の立ち位置的にも、おっぱいの大きさ的にもメインヒロインはシホルなのかなと思っていたのですが、関西弁系女子キャラ・ユメの可愛さがごっつええ感じでっせ(;ﾟ∀ﾟ)=3ﾑｯﾊｰ
というか、あんなイベント起きてしもうたら、免疫のない男子高校生なんてイチコロでっしゃろｗ
あんなんどう考えても惚れてまうわ―（・∀・）ﾆﾔﾆﾔ
それまでヒロインふたりをそれほど異性として意識していなかった、というのは逆にちょっと不自然（男子高校生世代ならｗ）かなという気もしましたが、異性云々は関係なく、辛さ、悲しさをも分かち合える真の仲間としてお互いを支え合えるようになる感動的なシーンとも言えるわけで、今後のラブコメ模様が気になりますのう(*´∀｀*)ﾎﾟﾜﾜ
男キャラ同士の会話のやりとりも、汚れ役のランタを中心にノリの良い物が多かったですし、重苦しい雰囲気で凝り固まらずに、お互いを励まし合い、支えあいながら生き抜いていこうとする前向きさが好印象でした。
スキルのレベルが上がってからの高ダメージ連携攻撃なんかも期待できそうで楽しみ。
失敗や挫折からの自己省察を経て奮起、一皮剥けてかつての限界を超える、という全体の流れは王道で、とても感情移入出来ました。
ラストが“エピローグ”ではなく“プロローグ”になっているのも、ここからが本当の物語の始まりであることを示唆するものでしたし、とある人物の視点から新たな情報が描かれることで次巻への引きとしても十分効果があったかと。
自分たちより先を進んでいる同期組はもちろん、それより前から義勇兵をしていた人々もやはり現代人なのか、誰がいつからこのようなシステムを作り上げていたのか、等など、壮大なスケールで描いていって頂きたいですね。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
追記：小説投稿サイト『小説家になろう』にて、十文字先生自ら本作と同じ舞台で繰りひろげられるＲＰＧ風小説『大英雄が無職で何が悪い』を更新されています。
未来の大英雄（？）キサラギと、可愛くて個性的なヒロイン達が織りなす冒険譚は、本編に勝るとも劣らない面白さなのでファン必見です♪
こちらも是非、チェックなさってみて下さいませ。
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