【ニューデリー=共同】インド東部オディシャ(オリッサ)州などを直撃した大型サイクロンによる被害について、地元メディアは13日、暴風雨による死者が21人になったと報じた。インドの気象当局は暴風のピークを脱し、多数の死者が出る事態はないとの見通しを示した。
インドでは自然災害で100人単位の死者が出ることも多いが、パトナイク州首相は90万人が無事に避難し、人的被害を最小限に食い止めたとの認識を示した。ただし、情報の少ない農村部や内陸部での被害が今後明らかになる恐れもある。
オディシャ州では1999年、サイクロンで1万人以上が犠牲となっており、過去の苦い教訓が減災につながったとの見方も出ている。
しかし、被災地域では住宅や電気・通信インフラ、道路などが甚大な被害を受けており、救援活動が続いた。
暴風雨の海上で燃料切れの漁船内に取り残され、一時行方不明になっていた乗組員18人は、13日に救助された。
今回のサイクロンは12日夜に上陸し、勢力を弱めて内陸部に進んだ。AP通信によると、衛星写真で確認されたサイクロンはフランス全土を覆うほどの規模で、ベンガル湾を横断した。
サイクロン、オディシャ
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