YASUHIRO  独り言  

   山と医療の本音トーク

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10月14日(月)

今朝は少し疲れも残るが心地良い目覚めだった。ハード山行だったが達成感は強い,詳細ルートなどはヤマレコにアップしました。

【山域】 剣岳 北方稜線
【場所】富山
【日時】20013年10月13日(日)
【コース】馬場島—大猫山—猫又山—赤谷山—白萩山—赤ハゲ—白ハゲ—大窓—馬場島
【メンバー】僕、ひげ魔人、大魔人
【天気】晴れ後曇り

剣岳の北方稜線周回ワンディは大窓経由の小窓、三の窓、本峰、早月尾根は昨年実行済みで
今回は馬場島—大猫山—猫又山—赤谷山—白萩山—赤ハゲ—白ハゲ—大窓—馬場島を魔人達と三人で実行してみた。

深夜1時に金沢を髭魔人と出て大魔人の待つ馬場島に車を飛ばした。馬場島には既に多くの登山者の車が溢れていた。

3.00 780m 馬場島発 さあいざ出発,久しぶりに三人集合、今シーズンも激しい山スキー活動が展開される事だろう。
暗闇の中ガシガシ歩いて行く。

3.20 950m ブナクラ堰堤大猫山登山口 さあここからいきなりの急登である。寒い朝だが丁度ハイペースには心地良い
沢音を聞きながらガンガン高度を上げて行くとピーピーと言う笛の音が聞こえる。誰か先行者がいるのだろうか。
高度が上がると富山市内の夜景がきれいだ。空は星空で快晴だろう。

標高1700mくらいで先行者を抜いてご挨拶,僕たちの事をHPでご存知のようで有り難うございました。さあ急登も終わり
大猫平も近いだろう。

5.13 1857m 大猫平 まだ真っ暗で紅葉は見えなかったがどうも赤が無い、先日の台風で既に終わってしまったようだ。
大猫平からまた急登で大猫山を目指した。ようやくうっすら明るくなって来て対岸には新雪をまとった剣岳が見えた。

5.57 2070m 大猫山 無事到着しばらくすると後立山連峰から朝日が上がる。素晴らしい朝日である。東芦見尾根が
真っ赤に輝く。今日も来て良かった。まだまだ先は長い、さあ猫又山を目指す。東芦見尾根も紅葉が終わっていたが先日の
降雪で樹氷が輝いていた。いよいよ山スキーシーズン間近である。吐く息も白くなり寒い,さあ猫又が見えた。

7.43 2378m 猫又山山頂 山頂は白く雪に被われていた。富山湾から能登半島まで素晴らしい展望である。寒いので
少し下りて休憩した。次は赤谷山へ猫又山から正面に剣岳を見てガンガン下って行く。

8.39 1750m ブナクラ峠着 ブナクラ峠には三名の登山者がいた。しばらく休んでさあ赤谷山まで500mの登り返し。
先行者を4名抜いて無事山頂へ

10.13 2260m 赤谷山山頂 ここも剣岳の大展望台である。山スキーシーズンには毎年の様に訪れている。記念写真を撮る。
さあここから先は登山道の無い行程となる。まずは白萩山へいきなりの薮、しばらくルートを探ると踏み跡があり安堵下って
登り返して白萩山へ

10.42 2269m 白萩山  やはり登山道の無い道は辛いしかし踏み跡は多少はあるはずなのでうまく探りながら薮を分けて行く。
白萩からもアップダウンを繰り返しながら赤ハゲへ新雪で体はびしょ濡れである。

12.04 2330m 赤ハゲ この辺りから岩場が多くなって来て両サイド共谷底となっている。慎重にルートを探る。

12.24 2387m 白ハゲ このピークは草原となっておりテントを張るには最適な場所だろう。さあ大窓は近い
休憩後最後の頑張り小さなアップダウンを終えると大窓が見えた。急傾斜をガンガン下って行く。

13.06 2200m 大窓 さあ後はうまくルートを取ってガレ場を白萩川へと下りて行く。大窓の下りはいつ来ても嫌らしい
スキーなら快適なのだが浮き石にたまに転けながら落ちて行く。

14.08 1570m 西仙人谷出合 さあここまで来れば緩斜面が馬場島まで続くだけ、川を何度も徒渉しながら池ノ谷出合へ
ゴルジェは高巻きせず水をジャブジャブ徒渉しながら取水口までさあゴールが近い

16.25 780m 馬場島 無事着きました。13時間半の完全燃焼でした。シーズンを間近に控えて良い体力作りとなった

新雪の剣岳

赤谷のモアイ像

大猫山の朝焼け


10月13日(日)

深夜1時に髭魔人と医院で待ち合わせして大魔人の待つ馬場島に急いだ。朝3時発と約束してある。ガシガシ歩き出す。寒い朝だ,大猫平への登りは急だ,それなりに急いでまだ暗い時間に着いた。途中で一人の登山者を追い抜く。大猫山で大休止していると朝日が昇った。寒かった。東芦見尾根の紅葉は台風の影響で完璧に終わっていた。

猫又直下では樹氷がきれいだった。山頂には積雪もあった。今シーズンの初雪にウキウキした。猫又からダッシュでブナクラ峠に下り大休止,ここから500m登り返して赤谷山に着いた。いつもながら素晴らしき展望。さあここからが本番だ。もう引き返せない,行くしか無い,薮を分けながら白萩山、赤ハゲ、白ハゲと進み,大窓に13時に着いた。これで明るい内に帰れる。

大窓の下りはガレて嫌らしかった。白萩川をガンガン下りもう濡れてもいいやと川にジャブジャブ入ってようやく取水口に出た。長い旅だった。しめて13時間25分、久しぶりに魔人達と三人で完全燃焼した。

3.00  780m  馬場島発
3.20  950m ブナクラ堰堤大猫山登山口
5.13 1857m 大猫平
5.57 2070m 大猫山
7.43 2378m 猫又山山頂 
8.39  1750m  ブナクラ峠着
10.13  2260m 赤谷山山頂 
10.42  2269m  白萩山
12.04  2330m 赤ハゲ
12.24  2387m  白ハゲ
13.06  2200m 大窓
14.08  1570m  西仙人谷出合
16.25  780m  馬場島

東芦見尾根の紅葉は終わっていた

猫又山山頂

赤谷山山頂にて

赤谷山頂にて

白萩山へ もう戻れない 行くしか無い

新雪の剣

大窓下り


10月12日(土)

明日は山スキーシーズン前のトレと言うことで大魔人、髭魔人と三人でハード山行に出掛ける。薮漕ぎやガレ場の下りもあるのでヘルメットは持って行こう。果たして紅葉が残っているかどうか、水も無い長い縦走路を最後まで頑張り抜けるかどうか。今から楽しみである。

こんな景色も楽しめるかな


10月11日(金)

台風の通過で紅葉が散らなければと思うが日曜の山行が少し気がかりである。学生時代は時間や体力はあるがお金がない,社会人になって少しお金に余裕ができたが今度は時間がない,引退すればお金や時間に余裕ができるが多分体力が無いと言う事になるのであろうか。人生とは悲しいものである。体力やお金に余裕がある今毎年半年くらいの長期休暇が取れたら最高だろうなと思う事がある。現実には無理で毎日忙しい中何とか時間をひねり出さなければならない。

先日の白鳥避難小屋周辺は10月下旬が紅葉の見頃だろう。日本海に沈む夕日を見ながらマッタリ小屋で過ごしたいものである。あのロケーションに立つ小屋が無料で使用出来るのは本当に幸せでいくらお金を積もうともあの場所に別荘を持つ事は不可能である。

金色に染まる富山湾


10月10日(木)

夜間登山は景色は全く見えないが歩くには涼しくて快適である。元々山スキーでは夜明け前から歩く事が大半なので慣れてはいるが夜明けを目指して歩くのと深夜に向かって歩くのは意味合いはかなり違う、登山には色々なスタイルがあって良いと思う。山が最も映える夜明けや夕焼けの時間帯を一日の休日で楽しむ為には色々工夫が必要である。

白鳥周辺は少し色付いて来た


10月9日(水)

昨日は仕事を終えた夜6時山キチ山ガールを二人連れて白鳥避難小屋を目指した。危なっかしい二人に山の厳しさと楽しさを満喫してもらおうと言う企画である。途中高速で一人の山ガールを拾ってぶっ飛ばして夜8時過ぎ坂田峠に着いた。さあ頑張ってもらうよ。もちろん二人とも夜間登山は初めてだ。皆休みがないのでこうでもしないと楽しい小屋泊まりは出来ない。

僕を先頭にガンガン急登を登る。早くも山ガールは悲鳴を上げているが甘えるんじゃない!! 気合いだ!モタモタしてると熊の餌食にするよ。ペースを落としても重荷の為か山ガールは離れるばかり、仕方無い少し驚かせるか,先を進んで薮に隠れ、いきなりワオーとヤッテミル、キャアービックリした。なんて楽しみながらシキ割りの水場に来た。

ここで小休止、皆の衆たっぷり水をもってもらうぜよ、一人2L近く担げば、さすがに少し辛そうだがここからは緩斜面、もうすぐだ。たまに振り返ると夜景がきれいだ。ペースが遅いので先日よりかなり長く感じた。ガンバレガンバレ、後からプレッシャーをかけながらもう勘弁してと言う頃小屋に着いた。

さあ貸し切りだなとドアを開けたらジェジェ!!何と先客がいて二階の特室でもう寝ていた。すんません、今から食事なのでご迷惑をおかけします。1階でランタンを吊るして火をおこしてキノコ鍋を作る。今日は高価な能登産松茸をたっぷり入れる。頑張った皆さんには最高のごちそうだったでしょう。酒も回ったところで屋上展望台に上がり漁り火や夜景にうっとり、頑張って良かったでしょう。

少し冷えて小屋に戻ると二階の住民は大きないびきをかいて熟睡している様で僕たちも遠慮無く酒を飲み続けた。もう深夜1時を回りそろそろ寝ますか。今日は暑くて寝苦しいですが爆睡して朝5時頃二階の住民のバタバタした音で目が覚めた。折角だから起きて朝焼けでも見ますか。朝焼けを見て屋上に上がり栂海新道を見回しながら今日も来て良かった。

朝7時には台風が来る前に小屋を出てダッシュで坂田峠に下った。今日も大満足、時間は無いが要領よくやれば楽しい小屋宴会も可能でしょ、、、、、皆さん癖になって下さい。

20.19 580m  坂田峠
21.55 1286m 白鳥山頂

7.00  1286m  白鳥小屋発
8.00  580m  坂田峠

屋上の山ガール、人生修行です。

小屋の北には日本海

南は栂海新道


10月8日(火)

白山中宮道を歩くと中間地点に間名古の頭2123mがある。登山道はこのピークの西側を巻くように作られておりピークに至る登山道はなく興味を示す人はほとんどいない,しかし実は山スキーヤーにとっては憧れの名峰なのである。このピークに立てば遥か白山までの中宮道が一望出来き、素晴らしい景色が味わえる。またピークから三俣峠を経てオモ谷を滑降すれば丁度北縦走路の念仏尾根取り付きの橋の地点に合流する。

ここで最低鞍部を乗り越して大白水谷を滑降すればそれは山スキーの一級のコースとなる。先日この沢に架かる橋に来た時、Dr7と共に風雪の中ここから沢を詰めて間名古の頭にたどり着いた時の事を懐かしく思い出した。

三俣峠から振り返る間名古の頭

間名古の頭からの冬の白山

間名古の頭からの滑降


10月7日(月)

剣が小学生の頃北縦走路を歩いた事があったがこの時はゴマ平小屋で一泊して早朝くらい時間帯に歩いたので今回は明るい時間帯に歩きたいと思った。間名古の頭周辺や念仏尾根は冬に山スキーで何度も来た事があるのでその時の記憶と比較しながら昨日は感慨深く歩くことができた。特に今年の1月に妙法山頂からDr7と滑り降りた時の事は今思い出しても昨日の事のようだ。それにしても中宮道はこれまで何度もワンディしているが北縦走路はそれより遥かにきついと感じた。しかし中宮道と比べて念仏尾根はとても展望が良い尾根で辛いけど歩くならこちらがお勧めだと思った。今年の白山の紅葉は素晴らしかった。頑張った甲斐があった。


10月6日(日)

素晴らしい紅葉だった。2000mから2500m辺りはピークであった。前夜平瀬登山口で車中泊をして今日は2時半に起きて朝飯を食べていざスタート,この時期水場は限られる。ゴマ平まで水は無いだろうから水やゼリー食料をたっぷり持ち込む。荷は重いが30kmの長丁場なので白山まではゆっくり登る。2時間44分で山頂に着いたが雲で御来光は無理のようだ。

中宮道に入ってお花松原へ下ると素晴らしい紅葉で今日も生きてて良かった。この景色を独り占め出来るなんてなんて贅沢だ。ゴマ平までも紅葉は素晴らしかった。ゴマ平からいよいよ北縦走路、念仏尾根はアップダウンの連続、もう勘弁して欲しいくらいハードだった。中宮道よりきつい、それでも妙法山に着いてDr7との山スキー山行を懐かしんだ。

妙法から野谷荘司もアップダウンはきつかった。野谷荘司から一気に1000m以上下ってようやく白川郷大窪にたどり着いた。もう足はガクガクだった。本当に疲れた一日だった。

2.52  1240m  平瀬道登山口発
4.11  2000m  大倉山避難小屋
5.36  2702m  白山山頂
5.44  2702m  白山山頂発
9.00  1860m  ゴマ平避難小屋
11.06  1775m  妙法山
12.18  1797m  野谷荘司山 
13.29  700m  白川郷 大窪

2.52  1240m  平瀬道登山口発 深夜2時半に起きていざスタート、暗闇の中ひたすら高度を上げる。ロングコースゆえマイペースで急ぎ過ぎない事にする。空は曇りのようだ、登山者は皆無である。1時間20分程で避難小屋に着いた。

4.11  2000m  大倉山避難小屋 小屋には誰もいなかった。ここで小休止してさあ山頂を目指す。このペースなら日の出には間に合うだろう。多くの前泊登山者が山頂を目指していた。さあ奥社が見えた。もうすぐだ。

5.36  2702m  白山山頂 まずは奥社で拝礼、今日も無事登頂出来ました。生憎ガスと雲で日の出は微妙なのでそのまま中宮道を目指す事にする。

5.44  2702m  白山山頂発 少し下ると山頂から万歳の声が上がる。日の出は微かに見えたようだ。お花松原まで下ると紅葉は豪華絢爛だった。丁度盛りの様で今日も頑張って良かった。何度も写真を撮りながら貸し切りの中宮道をひた歩く。期待した水は無くゴマ平まで水は無い。日が上がると暑くなって来た。

ゼリーや水は早くも無くなった。水が欲しい。

9.00  1860m  ゴマ平避難小屋 小屋にはもう誰もいなかった。ここから北縦走路に入る。水場があった。助かった。ここでガブガブ水を飲み、食料をたんまり取った。元気が出て来た。大きく下って沢を渡る。この沢を遡ると厳冬期に来た間名古の頭に出る。懐かしい。

沢を渡ると念仏尾根に取り付く、やたらアップダウンが多くひたすら試練である。水がもつだろうか,やたら暑い、さあ妙法山へ最後のガンバである。

11.06  1775m  妙法山 ようやく着いた,ここも今年の1月にスキーで来た懐かしい山だ。山頂から豪快に滑ったのが昨日のようだ。ここからまた下り、 野谷荘司までまたアップダウン。

12.18  1797m  野谷荘司山 山頂には登山者が三名いた。大窪から来たようだ。さあここから最後の1000mの下り、もう足がガクガク、おまけに水が無くなり試練の下りになった。それでも急登をガンガン下る

13.29  700m  白川郷 大窪 無事着きました。約10時間の試練でした。
  


これ以前はすべて消去しました。何を書いたかも覚えていません。不定期に消去しています。

毎日が完全燃焼できるような日々を送りたい,人生とは長いようで短い。

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