魔王少年リリカルカンピオーネ (ヤギ3)
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暇つぶしこんなものを作ってみました。
つぶせるほど暇ないけど。
つぶせるほど暇ないけど。
番外編 少し前の草薙護堂
―――千代田区三番町、沙耶宮家別邸
「というわけで、草薙さんには逆月さんのところへ行ってもらいたいわけです。」
正史編纂委員会の東京分室室長、沙耶宮馨から草薙護堂は頼みごとをされていた。
「でも、そんな事なら沙耶宮さんが行った方がいいんじゃないですか?」
異世界からの魔術師との会談という事に草薙護堂が出ても、あまり役に立てる気はしない。むしろ、そういうことに長けた沙耶宮馨が行った方がいいのではないか、と思ったのだが男装の媛巫女は力なく首を横に振った。
「今回の場合はそうでもないんですよ。なにせ、彼らはもうその異世界の魔術師との交渉内容を決めています。『俺たちの世界に手を出すな』ってね。だから、ぼくが行ってもやることがないんです。それなら魔王である草薙さんにその会談に出てもらい、相手を威圧してくれた方がこちらとしても好都合なんですよ。」
「それにしても、あいつ勝手に内容決めちゃったんですか。相変わらず周りの事を考えない奴だ・・・。」
草薙護堂が嘆かわしいとばかりに小さくため息をつきながら、小柄な少年の事を思い出す。ヴォバン侯爵の時は手を貸してもらって助かったが、その時も周りの事考えず、狼王に対抗して嵐を呼び、いろんなものを吹き飛ばしていったものである。
「いえ、今回に限って言わせてもらえれば逆月さんの考えには大いに賛成なんですよ。」
「え? 何でですか?」
せっかくなら仲良く技術提供しながら発展していけばいいのにと思っている護堂に対して、馨はきっぱりと言い放つ。
「いえね。下手に中途半端な考えでちょっかいをかけられて、カンピオーネやまつろわぬ神の逆鱗に触れてもらいたくないんですよ。下手をしたら国の1つや2つ吹き飛びますから。」
「・・・なるほど。」
確かにそれは困る。
護堂は納得し、首を大きく縦に振る。
「分かりました。結城のいる場所に行って来ればいいんですね。・・・それで、場所はどこなんですか?」
「ありがとうございます、王よ。場所は海鳴市というところです。」
彼、草薙護堂が管理局と相対する前にはこんなことがあった。
馨の口調がわからない!