魔王少年リリカルカンピオーネ (ヤギ3)
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カンピオーネといえばキスだろう!
という訳でキス回。
エロって難しいね。
という訳でキス回。
エロって難しいね。
第16話 黒馬に乗った魔王様
私はかつて白馬の王子様に憧れた。
女の子なら誰でも夢見るであろう幼い夢だ。だが同時にいつか捨てるであろう夢だ。
私は今でもそんな王子様を待っていた。
「君は化け物じゃない。」、「君は人間だ。」、「君じゃないといけないんだ。」そう言ってほしかった。
だけど目の前の人はそんなことは言わなかった。
「君は化け物だ。」、「君は人間じゃない。」、「化け物だから君が欲しい。」
そんなことを言ってきた。
結構ひどいことを言うな、と思う。だって自分が憧れていた言葉を否定するようなことを言ってきたのだから。
かつての私は甘い言葉で慰めてほしかった。だけど
―――――私はこんなわがままも言ってほしかったのだ。
彼はずるい。こんなことを言われて首を横に振れるわけないのに。
化け物である自分すらも認めてくれるような人について行きたくないわけがないのに。
彼はそのことが分かって言っているのだ。
「悪魔・・・。そんなことを言われて断る事なんかできないって分かって言ってるでしょ。」
「もちろんだ。それほどまでに君が欲しい。だから死なせない。死ぬことなんて許さない。」
やっぱり彼はひどい。
甘い言葉で私の理性を溶かしていくのだから。
私のもとに白馬の王子様は来ませんでした。
「いいよ。あなたの物になってあげる。」
私は黒馬の魔王様に恋をしました。
「いいよ。あなたの物になってあげる。」
僕はその言葉を聞くなり彼女の唇を奪った。
キマリスの権能には少し制限がある。
それは、特定の人物を隷属させるときに自分に永遠の忠誠を誓わせることだ。
それさえクリアすればその人間に力を譲渡でき、その人物を神獣と同等の力を授けることができる。それも永続的に。
だから彼女を甘言に乗せて、僕に忠誠を誓わせた。
我ながら最低なことをしているとは思う。
彼女を騙して自分の玩具に仕立て上げようとしているのだから。
そんな罪悪感と背徳感を感じながら僕は彼女にキスをする。
「・・っん・・・んん・・んむ・・・。」
彼女の口から甘い喘ぎ声が聞こえる。
僕はそんな彼女の口に強引に舌をねじ込む。
「んん!?・・・っちょ・・ちょっと・・・んふ・・。」
舌を入れるとき歯にあたって少し血が出てしまったが問題ない。些細なことだと思い行為を続ける。
ぴちゃぴちゃと淫らな音を立てながら彼女の舌に僕の舌を絡ませる。
息苦しくなったため一旦唇を離し、唾液と血でできた細い糸を引きながら舌を引き抜く。
「大丈夫?」
「大丈夫じゃないよ・・・。」
彼女は顔を赤くし、『夜の一族』の特性であろう赤く変色した目をとろんととろけさせてしまっている。
いつもの清楚な、そしてどこか隙のない立ち振る舞いをするこの少女からは考えられないほど隙だらけで、蠱惑的な表情だ。
僕はもう一度きれいな桜色をした唇を奪う。
「んん・・・・っん・・・・んあ・・・。」
先ほどとは打って変わってとても情熱的なキスを彼女はしてくる。
彼女の方から舌を絡め、まるでもっと求めているかのようなそんなキスが数十分続いた。
いきなり唇を奪われた。
別にそこまで気にしない。なぜなら、唇を奪ったのが今さっき惚れたばかりの少年だからだ。むしろうれしいとすら思っている。
彼が舌を入れてきた。これには驚いた。いきなりこんなに激しくされると思わなかったのだ。初めてだし。
問題はそこじゃなく別にあった。
彼が舌を入れた時にケガをしたのか唾液の中に血が混ざっていた。
私はあまり血を飲まない。輸血パックの血は美味しいとはいえなかったし、血を飲ませてくれる人がいなかったからだ。だからいきなり飲んじゃうと理性が吹き飛びかねない。
とどめに何か熱いものが流れ込んできた。
何かはわからなかった。だけど段々とわかってくる。これは彼の『権能』だ。今、彼の一部が私の中に流れ込んでいるのだ。それがこの上なく嬉しくて、そして気持ちいい。
そこで私の理性は崩壊したのだろう。
もっと彼を求めるようになる。彼の全てが欲しくなる。
そう感じ、私は彼の舌に私の舌を絡める。初めてのことだからぎこちなくはあったが激しかった。私は何度も何度も彼の舌を味わうように舌を絡めていく。
「んん・・・・っん・・・・んあ・・・。」
彼を抱きしめ、その細い足に私の脚を絡める。
ぴちゃぴちゃと淫らな音が瓦礫と木しかない場所に響き渡る。
ああ、気持ちいい。
彼の力と血が私のなけなしの理性を崩壊させていく。
頭を溶かし、体を焼き、私という存在そのものに彼という存在を刻み付けていく。
まるで麻薬だ。一度経験してしまっては彼なしでは生きていけなくなる。
「はむ・・・・もっと・・・もっとちょうだい・・・。」
子どものように彼にねだる。
もっと激しくあなたを感じさせてくださいと。
彼も分かってくれたのか先ほどよりも激しく、情熱的に舌を絡めてきた。
口の端からだらしなく唾液がしたたり落ちる。
くちゅくちゅと舌の絡み合う音と、ぴちゃぴちゃと唾液が口の中で跳ねる音、じゅるるっと唾液を啜る音がいつの間にか薄暗くなった空にいつまでも響いた。
何とかすずかを治すことができた。
途中から回復や力の譲渡なんてことを忘れてしまうのがこの権能の悪いところだな。別に権能が直接関係している訳ではないけれども。・・・いかんいかん、あんなことをした後だからか変な方向に思考が向いてしまう。
「あうぅぅぅぅ・・・・・・・・。」
すずかは変なうめき声を出しながら顔を真っ赤にして、頭から煙を出している。
「すずかは結構乱れるタイプだったんだね。」
逆にロッテはしおらしくなるタイプだった。嫌よ嫌よも好きのうち、みたいな感じ。
「いっ言わないでぇ!」
「わかったよ。・・・じゃあ
「う、うん・・。」
僕はそう言って立ち上がる。
「じゃあ行ってくるよ。」
「え・・どこに?」
「どこって、すずかを傷つけたクソ野郎のところだよ。僕の物になに傷をつけているんだって言いに行くんだよ。」
その言葉に頬を赤らめるすずか。
なかなかかわいいな。
「じゃあ・・・あとでね。」
そう言って、僕は魔女術ですずかのもとを後にする。
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
「これは・・・・・マルコシアスか・・・・・?」
現場にいたのは羽を生やした狼だった。
グリフォンの羽を持ち、蛇の尾を持つ狼と言えばソロモン72柱の1柱『マルコシアス』しかいない。何より、僕の中にある『キマリス』の権能が反応している。それが決定的だった。不可解なのは『マルコシアス』に限らず、ソロモン72柱の悪魔たちは優れた知能を持っており、こんな風に暴れたりはしないことだ。
「ッ!」
『マルコシアス』がこちらを見つめる。どうやら見つかってしまったようだ。
大通連を左手に呼ぶ。
そういえば、神様の相手は久しぶりだ。楽しませてくれよ『マルコシアス』。かつては主天使であった悪魔の力を見せてくれ!
大通連に右手を乗せて、一気に引き抜く。
飛翔術とびかかった居合切りはマルコシアスの首を切り裂く。マルコシアスはさして気にせず、鋭い爪で僕を切り裂こうと腕を振り上げる。
浅い・・・!
最近戦った竜なんかよりも堅い。強靭な筋肉の鎧で包まれたマルコシアスの肉体はやわな攻撃では大した傷をつけられないようだ。
面白い。
久しぶりの強敵の登場に笑いを堪えられない。
「斬って駄目ならすりつぶす・・・!」
『処刑』の能力を使い、回転する車輪を大量に投げつける。
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
邪魔だと言わんばかりにその鋭い牙で噛み千切り、強靭な腕で踏みつぶす。
そうだ。この程度出来ないと面白くない。
期待に応えてくれるマルコシアスが嬉しくって仕方ない。ここまで心躍る戦いは久しぶりだ。
悪魔の権能を使い二つの剣を取り出し、大通連を真上に放り投げる。小通連と顕明連も空中に召喚する。
僕の一番得意な戦法だ。
「手加減はなしだ。もっと僕を楽しませてくれよ?」
あんまりエロく書けなかった。
最近行き詰っています。
意外と失速が早かった。
最近行き詰っています。
意外と失速が早かった。