魔王少年リリカルカンピオーネ (ヤギ3)
<< 前の話 次の話 >>
まさかまさかの第2話
第2話 僕の日常
――何か懐かしい夢を見た気がする。
この僕、逆月結城はそう思った。
といってもそれだからどうこう思うことはない。懐かしいということは記憶にあるということだ。だから今無理に思い出す必要はないと思ったからだ。
何故かある前世の記憶からの経験則である。そう僕は転生者と呼ばれる人間なのだ。だが今はそんなことどうでもいいだろう。
そんなことよりも急を要する大切なことがある。
「学校に行く準備しなきゃ。」
そう。学校である。
ホント誰があんなの作ったんだか。誰得だよ。と愚痴りながら着替えを済ませる。
「おはよー。」
「はい。おはよう」
リビングに行くと母さんがいた。
「おはよう」
ついでに父さんもいた。
数年前にこんな非常識極まりない体質になっても眠気だけはどうしようもない。ほんとに。
机に目を移すとテレビを見ている妹の英梨がいた。やっていたのは1年前ローマを襲ったテロのドキュメンタリー番組だそうだ。
「おっはよー。ローマの爆破テロだってー。世の中物騒だねー。」
「そーだなー。」
爆破テロというのはコロッセオが爆破されたというアレだろうか。自分の同胞たるアホのそばにいる『王の執事』から修復を頼まれたあれだろうか。
「一体何の目的があってやったんだろーねー。」
力試しです。と言う勇気は僕にはなかった。
「というかどうやってこんな大きなもの壊したんだろ?どれだけ爆弾使ったんだよ!って感じだよねー。」
『猪』が一瞬でやってくれました。と言う勇気は僕にはなかった。
「ホント誰がやったんだろーねー。」
僕の後輩です。と言う勇気があっても、僕は言いたくなかった。
「ねー聞いてるー?」
「聞いてる。聞いてる。というか早くしないと遅刻する!」
僕は、さっさと食事を済ませて家を飛び出した。
「行ってきまーす!」
「いってらっしゃーい。」
どうでもいいのだが妹よ。お前も学校があるだろう。
そういうわけで僕が通っている学校、私立聖祥大附属中学校に到着した。そうして僕の所属している3年1組の教室に入る。
「おはようなの。逆月くん。」
「うん。おはよー。高町さん。」
隣の席の高町なのはさんに挨拶をする。
ちなみに高町さんは男子にとてつもなく人気がある。綺麗な栗色の髪をまとめたサイドテールに、幼さの残る整った顔。さらに性格もいい。
「おーす。そして高町さん!おはよーございます!!」
小学校の頃からの親友、熊田大輔がやってきた。
大柄の体に、ツンツンした短髪は活発な印象を与える。
ちなみにこいつ、僕が彼女の隣の席になったことをいいことに彼女と仲良くなろうとしているらしい。普通に話しても彼女は無碍にしない良く出来た女性なのだが、話したくとも話せない理由がある。
「おはよう!俺の嫁たちよ!」
この銀髪オッドアイのイケメンのせいだ。
名前は神威龍夜。厨二病全開の名前である。正直、神殺しとしてはこの上ないほど不愉快な名前である。特に苗字が。
この男が入って来た瞬間、高町さんがすんごく嫌そうな顔をしていた。
いや高町さんだけじゃない。茶髪の女の子と紫髪の女の子もだ。確か名前は八神はやてと月村すずかだったと思う。
というか神威よ。彼女たちにも手を出しているのか。節操無いなお前。確かに可愛いけどさ。もうちょっと一途でもいいんじゃない?
「アァン?何気安く俺のなのはに話しかけてるんだよ。」
誰が貴様のだ神威よ。見ろ高町さんを。全力で否定しているぞ。
「誰がお前のだ!見ろ高町さんを!全力で否定しているぞ!」
親友よ。ここまでおんなじ事を考えているとちょっと気持ち悪い。
「どこがだ!おまえが・・・」
キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴った。ナイスだチャイム。君は英雄だ。
チャイムが鳴って先生が入ってくる。
「チッ!命拾いしたな!」
命取る気だったの!?
なんにせよ神威が席に帰ったことによって事なきを得た。
こんなのが僕の日常だ。アカン、泣けてきた。
ムズカシイ…。
皆さんどうやって書かれているんでしょうか。
皆さんどうやって書かれているんでしょうか。