魔王少年リリカルカンピオーネ (ヤギ3)
<< 前の話 次の話 >>

まさかの小説投稿。

めっちゃ叩かれそうだな。



第1話 プロローグ

「ふふふ。まさか人の子に負けるなんてね。」

 静かな日本庭園に鈴のように美しい女性の笑い声が響く。雪のように白く、きめ細やかな肌をしており、人形のように美しい顔をした女性だ。
 しかし、胸からはとても長いものを生やしていた。
 それは刀だった。
 三尺はあるだろう日本刀だ。

「さすがは、《鋼》の加護を受けているだけのことはあるわ。」

 女性が目線を移した先には、一人の少年がいた。
 まだまだ幼い少年だ。
 その小さな体からは、おびただしい量の血が流れている。体中が切り裂かれ、右腕などは、なくなってしまっている。その顔は青白くなっており、死ぬ一歩手前という印象を与える。死んでないのが奇跡だと言えるほどだ。

「来たわね。神殺しどもの支援者。忌まわしい魔女め。」
「あら、随分な御挨拶ですわね。――――様?」

 現れたのは、『少女』の姿をした『女』だった。純白のワンピースを着ており、幼いながらも蠱惑的な印象を受ける。

「随分と速いわね。ここは一応日本の幽界なのだけれど。」
「当然ですわ。あたしは神と人がいる場所に顕現し、災厄と一掴みの希望を与える魔女ですもの。驚く程のことではないでしょう?」

 そう言って少女は大きな血の湖を作っている少年に目を向け、優しげな視線を送る。

「痛い?苦しい?でも我慢なさい。今感じている痛みは、最強の頂きへと押し上げる代償なのだから。大丈夫よ。すぐに終わるわ。」

 そう言って少女は天を見上げて、声を張り上げる。

「さあ皆様!新たに生まれ落ちた神殺しに祝福と憎悪を与えて頂戴!最も若くして神殺しとなる運命を得たこの子に聖なる言霊を与えて頂戴!」
「いいでしょう。少年よ。あなたは智慧の神剣を振るい、鬼神を討ち果たした私を殺し、初めて権能を簒奪した神殺しです。強くあれ。賢くあれ。我が宝刀の名に恥じぬものとなれ!いずれまた私と戦うその時まで、決して負けぬ身であれ!」

――この時、この瞬間。少年、逆月(さかづき)結城(ゆうき)は王となった。



権能、他の人とかぶってないといいなぁ。


<< 前の話 次の話 >> 目次 ページの一番上に飛ぶ