ソニーの平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)は11日、成長の柱と位置付けるスマートフォン(スマホ)事業について「世界3位に確実に入っていきたい」との目標を示した。現在6位以下にとどまるが、ソニーが得意とするカメラ機能などとの融合で「他社と差異化したソニーらしい商品を投入する」と強調。米アップルなどを追い上げていく考えだ。
日本経済新聞などの取材に応じた。平井氏が社長に就任してから1年半余り。「私の使命はエレクトロニクス事業の再生にある」と改めて強調した。スマホ開発部門にデジカメやテレビの専門家を投入するなど「ソニーの総合力を結集する」体制を整えた。「スマホなどで良い商品が出始めた」とし、改革の手応えを感じているとした。
スマホ事業について「世界市場は2ケタで成長しており、これからも伸びていく」と分析。ソニーのスマホ戦略については「最優先するのは日本のシェアを確実に守り、さらに増やしていくことだ」と強調した。NTTドコモが米アップルのiPhone(アイフォーン)を扱うなど競争が厳しくなっているが「この1年で浸透したソニーの主力端末『エクスペリア』のブランド力でシェアを取っていく」と話した。
欧州も重視する考えで「経営資源に投入してシェアを拡大する」方針を示した。米国と中国については「世界の全ての地域の事業に同時に取り組むことは現実的ではない」とし、当面は本格的な拡販を見送る方針を明らかにした。
営業赤字が続くテレビ事業とエレクトロニクス事業については「プラン通りに動いている」として黒字転換に自信をのぞかせた。さらに「これまでは機種数や出荷数量の絞り込みで出血を止めてきたが、4Kテレビなどの良い商品が出てきたのでシェアを取りにいく」と攻勢に転じる。
ソニーは全額出資子会社のソネットでインターネット接続事業を手掛けている。NECがNECビッグローブを売却することについてコメントを避けたが「新しいサービスの積極的な投入で成長を目指す」と述べて買収には慎重な姿勢を示した。
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