韓国大統領府のパク・チュンウ政務首席が11日、ソウル市内のホテルで韓日議員連盟の日本側会長を務める額賀福志郎・衆議院議員に会っていたことが13日までに分かった。
自民党に所属する額賀会長は今年1月に安倍首相の特使として来韓し、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領(当時は当選者)に1度会っている。財務相や旧経済企画庁長官などを歴任した自民党の中堅議員だ。
議員連盟の関係者は13日「両国議員連盟の幹事団会議に出席するため来韓した額賀会長は、最近悪化している韓日関係について話し合うため大統領府関係者や与党幹部などに会うことを希望している」「議員連盟の韓国側会長代行を務める(与党)セヌリ党の金泰煥(キム・テファン)議員がパク首席との間を取り持った」などと明らかにした。
ある与党関係者は「韓日議員連盟の会長が幹事団会議に出席するのは異例」とした上で「額賀議員は韓日首脳会談に対する韓国政府の考えを把握するため来韓した可能性が高い」との見方を示した。
これに対してパク首席は「以前から親しくしていたので会っただけ。首脳会談の問題などは全く話題に上らなかった」とコメントした。この問題と関連して、別所浩郎・駐韓日本大使は現政権発足後、大統領府幹部との面会を何度も要請したが、面会は1回も実現していないことが分かった。
議員連盟の両国幹事団は12日に会議を開き、11月30日に東京で両国の議員100人以上が出席して総会を開くことを決めた。総会は毎年開催されているが、昨年は李明博(イ・ミョンバク)前大統領の独島(日本名:竹島)訪問問題などについて日本が問題提起したため開催されなかった。
この日の会議で日本側の出席者からは「韓国が従軍慰安婦への賠償問題を引き続き要求してくるのは理解できない」などの声が上がったという。
これに対し、韓国側の議員たちは「慰安婦問題は人類の普遍的価値に反する問題だ。日本側の言い分は話にならない」と反論したという。これは会議に出席したある議員が明らかにした。