韓国国会の外交統一委員会に所属する与党セヌリ党の元裕哲(ウォン・ユチョル)議員と野党・民主党の禹相虎(ウ・サンホ)議員は13日「外交部(省に相当)から受け取った資料によると、昨年7月から今年1月にかけ、5万7388件の外交文書が廃棄されたことが確認された」と発表した。
朴槿恵(パク・クンヘ)政権の発足を控えた昨年12月には1万1822件、今年1月には2万4942件の外交文書が廃棄されたという。通常、外交文書が廃棄される件数は毎月数百-数千件程度だが、政権の引き継ぎが行われる時期にはそれが10倍ほどに増えたというわけだ。また、昨年8月にも1万3202件もの外交文書が廃棄されたことが分かった。
これに対し外交部は「秘密文書の廃棄はこれまで、必要に応じ複写本に限って毎年行ってきた。原本は関連法規に従い保管されている」と説明した。同部はまた「特定の時期に廃棄の件数が多くなっているのは、データを入力した担当者のミスか、システムの誤作動によるものだ」と釈明した。