マートンは退団を示唆するようなコメントを残した【拡大】
屈辱のフィナーレが虎党との別れの舞台となったのは、桧山だけではないのかもしれない。マートン&メッセンジャー。投打にタテジマを支えてきた助っ人2人の流出も、いよいよカウントダウンが始まろうとしている。
特にメッセンジャーの最後は不穏ムードいっぱい。逆転されてなお二死一、三塁の六回。交代を告げるためにベンチから和田監督と中西投手コーチが出た。すると、背番号54はさっさとマウンドを降り、手にした球をポーン。問題は上手投げで投じたその方向だ。「(ボールボーイに)普通に投げた」と主張したが、ワンバウンドでベンチに飛び込み、黒田ヘッドをかすめて、ベンチの壁のホワイトボードを直撃した。
「あの場面は代えられたくなかった。狙うなら、(もっとしっかり)狙っている」
怒りをベンチにぶつけたのか。疑惑を全面否定したが真相はどこまでも「?」。 来季の去就に至ってはもっと「?」だった。
「来季? 普通に野球がやりたいだけ。阪神に残れるのなら残るし、他のチームなら、そのチームで投げる」
日本で制球力をつけた奪三振王には大リーグ数球団が熱視線を送っている。来季残留を明言せず、2013年の開幕投手は淡々とした空気を漂わせた。