九回、本塁打を放つ阪神・桧山=甲子小園球場(撮影・白鳥恵)【拡大】
(セ・リーグ、クライマックスシリーズファーストステージ第2戦、阪神4-7広島、広島2勝、13日、甲子園)今季限りで引退する阪神の桧山が有終の美を飾った。九回2死一塁に代打で出場し、ミコライオの内角速球を右翼席へ。家族の前での本塁打は「初めて」で「驚いた。もう一度あの打ち方をしろと言われても無理。22年間で一番自画自賛の本塁打だったかもしれない。僕にも野球の神様がいた」と感慨を込めた。
現役最後の打席を2ランで締めくくり、CS敗退寸前の劇的な一打はこの日最大の見せ場となった。低迷期には4番で奮闘し、最後は“代打の神様”として愛された44歳に試合後、「桧山コール」が鳴りやまなかった。「後輩たちには優勝してもらいたい」と自身未経験の日本一を託し、ユニホームを脱いだ。(共同)