MS運用理論 (ユリス)
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調べるのに苦労した。
みんなおなじみザクⅡ登場。



ザクⅡの完成①

——実戦対応型の量産MS ザク・シリーズ の誕生——

 U.C.0071にスタートした、公国軍の「ミノフスキー粒子散布下に対応した新兵器(次期主力汎用戦術兵器)」の開発計画により、U.C.0073には新型兵器一号機であるMS­01が誕生した。このMS­01こそ、史上初のモビルスーツ(MS)であった。

MS­01は後のMSのほとんどに受け継がれる推進剤を使用しない姿勢制御機構=AMBAC(アンバック)システムや数十度の斜面を登坂する二足歩行、高精度マニピュレーターなどを実装した機体であったが、実験機の領域を出るものではなく、兵器としては落第と言わざるを得なかった。

 そこでMSの開発を行ったジオニック社では、自社だけでなく、サイド3や月面企業などの関連企業や下請け会社に改良を行わせるなどして技術の向上を図り、MS­01が誕生したU.C.0073中に実戦使用に近いMS­04を完成させた。

MS­04は、現在の核融合炉のスタンダードであるミノフスキー・イヨネスコ型核融合炉を搭載した初のMSそれ以前のモデルの何倍ものパワーと機動性を誇っていた(MS­04の形式番号を持つとされる機体は、アーリー・ザクと呼ばれる機体と、プロトタイプ・ザクと呼ばれるモデルの二種類が確認できているが、どちらが本当のMS­04なのか、それとも二つの機体にMS­04の形式番号が与えられたのかはっきりしてない)。

 そして、MS­04を改良する形で、誕生したのが史上初の実践型MSとされるMS­05ザク、つまり、現在ザクⅠ(または旧ザク)と呼ばれる機体である。U.C.0074,02、試験型がロールアウトしたザクⅠは、幾多のテストでMS­04を上回る性能を示したことで、実戦に耐えうる機体として軍に認められ、U.C.0075,07には量産が決定。翌月の8月には、実戦型(量産仕様)のザクⅠがロールアウトした。

ザクⅠは、ザク・バズーカやザク・マシンガンなどの大口径火器を自在に操る器用さと、重力下での戦闘にも対応した汎用性、戦車や戦闘攻撃機の攻撃をほとんど受け付けない重装甲を持つ超兵器であり、のちに装甲材質やコックピットなどを改良したMS­05B(B型は一週間戦争のコロニー内戦闘において1,200度もの高熱にも耐えたうえ、倒壊してきた全高100m近いビルを押し返してきたとのデータも存在する)。

しかし、これだけの超性能を誇るザクⅠを持ってしても、公国軍上層部を本当に満足させることができなかった。稼働時間や、機動性などに問題があると判断されたのだった。

 これを受けたジオニック社は、ザクⅠを上回る性能を持った量産MSを開発する。このMSこそ「MSの代名詞」と呼ばれた傑作機、MS­06ザクⅡである。

 U.C.0077,08に最初期型のA型がロールアウトしたザクⅡは、同年9月に核兵器運用型のC型の先行量産が開始され(翌年1月に量産開始)、U.C.0078,12には生産ラインの80%で、標準機となるF型が生産されることになる。


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