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原子核安定の「魔法数」 新たに発見10月14日 9時6分
物質を構成する原子に含まれる「原子核」は、中性子や陽子が特定の数の場合に安定するため、その数は物理学の世界で「魔法数」と呼ばれています。
この「魔法数」はこれまで、2や8など10種類だけが知られていましたが、理化学研究所などの研究グループが11番目の「魔法数」を見つけ、イギリスの科学誌「ネイチャー」で発表しました。
物質を構成する原子の中心には「原子核」があります。
その「原子核」が安定するのは、中の陽子と中性子が特定の数の場合で、その数は物理学の世界で「魔法数」と呼ばれています。
これまで魔法数は、2から126まで10種類が確認されていて、例えば中性子と陽子の数がともに「魔法数」の2であるヘリウムは非常に安定しています。
また、8も「魔法数」の1つで、中性子と陽子がともに8つある酸素の原子核も安定性が際立っています。
こうしたなか、理化学研究所と東京大学などの研究グループが加速器と呼ばれる実験装置などを使って調べた結果、これまで明らかになっていなかった34も、魔法数の1つであることが分かったということです。
理化学研究所の櫻井博儀主任研究員は、「魔法数にどのような数があるかを調べることは、身の周りの元素が宇宙でどのように作られたか解明することにつながる。ほかにも魔法数がないか、研究を続けたい」と話しています。
理化学研究所などは、今回の研究結果をイギリスの科学誌「ネイチャー」で発表しました。
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