東京電力は12日、福島第一原発の外洋と港湾内の境目にあたる港湾口で、11日に採取した海水から放射性セシウムが6月以降で最も高い1リットルあたり10ベクレル検出されたと発表した。12日に採取した海水では6ベクレルに下がっていた。東電は「値が上昇した原因はわからない」と説明している。
東電によると、10日に採取した際は検出限界値未満だったが、11日はセシウム134が2・7ベクレル、同137が7・3ベクレル。12日は同134が1・9ベクレル、同137が4・1ベクレルだった。
世界保健機関(WHO)飲料水水質ガイドラインではセシウム134、同137がそれぞれ1リットルあたり10ベクレルまで。東電は、これらの値について「環境への影響はない」としている。