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【週刊ウエスギ】「橋下首相」の誕生は近い(上杉 隆)

2012年12月18日

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総選挙が終わった。 民主党の歴史的な惨敗と、自公で320議席を超える野党の圧倒的な勝利は、意外に思うかもしれないが、新しい時代の幕開けを感じさせる希望に満ちた結果になった。 安倍自民党の勝利を言っているのではない。現在の自公体制の勝利は一時代の終わりの始まりに過ぎない。

安倍次期首相はきっと旧時代の最後の将軍の役割を担うことになるだろう。 新しい時代の到来は、新勢力の台頭という側面から見てもよくうかがえる。そう、つまり、維新の躍進はそうした新時代の変化を十分に感じさせるものとなった。

比例区で40議席を獲得し比較第二党に躍り出た維新は、次の国政選挙(おそらく参院選)、あるいはその次の選挙までには、日本の政治の主役を担う資格のあることを強烈に印象付けた。 これによって、参院選での全国での候補者擁立が容易になった。 たとえば北海道。今回、民主党が小選挙区で全滅、比例で二議席となる中、無名の数少ない候補者を擁立した維新は一議席を獲得したのだ。

また、大阪は言うに及ばず、日本中で吹いた維新への追い風は、無名候補の大量当選という結果をもたらし、民主党の57議席に迫る54議席を獲得した。 これは93年の日本新党の35議席を大幅に上回り、96年の旧民主党発足時の52議席も超える勢いだ。 さらに驚くのは、事実上、石原慎太郎代表の後継指名を受けて出馬した猪瀬直樹氏が、日本の歴代すべての選挙を通じて、最高となる433万超という驚異的な得票数で初当選を飾ったことだ。

これで次に何が起こるのだろうか。 次の都議会議員選挙では、猪瀬都知事率いる「都議会維新の党」(仮)から立候補した候補者たちが軒並み当選し、都議会第一党を占めるという構図が見えてくる。 都議会だけではない。全国の地方議会で「維新」が第一党に躍り出る可能性が十分にうかがえるのだ。 さらに参院選でも維新の大躍進となる可能性が高い。そうして、参院と地方を抑えた維新が、遅くとも4年以内(2016年)には必ず行われる総選挙で、政権奪取の可能性が近づくのではないか。

「橋下徹首相」の誕生は近い。それは単に橋下という個人が首相になるのではなく、新しい世代による新しい政治の幕開けとなるだろう。 民主も、自民も、他の政党も、旧態依然とした政治家たちを見るのは今度の国会が最後になるかもしれない。 そうした意味で私は今回の選挙結果を歓迎するのだ。

【NLオリジナル】

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