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【静岡】

《経済》 静岡模型協組が「艦これ」展開へ

「艦これ」関連商品が並ぶ青島文化教材社のブース=千葉市美浜区の幕張メッセで

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 国内有数の模型見本市「全日本模型ホビーショー」(日本プラモデル工業協同組合主催)が十一日、千葉市の幕張メッセで開幕した。五十三回目の今年は過去最多の六十八社が出展、静岡県内のメーカーなどの新商品も並んだ。一般公開は十二、十三の両日。

 タミヤと青島文化教材社、ハセガワの県内三社でつくる静岡模型教材協同組合が、旧日本軍の艦船を少女に擬人化した人気ソーシャルゲーム「艦隊これくしょん−艦これ−」の関連商品を展開すると発表、来場者の驚きを呼んでいた。

 ファン層拡大を狙い、今年は人気アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの声優によるトークショーなどのステージイベントを初開催。三日間で昨年の約二倍に当たる五万人の入場を見込む。一般公開は入場料千円、中学生以下無料。

◆メディアミックスで新規顧客獲得狙う

 今年はゲームやアニメ、映画などとのメディアミックスを効果的に使い、新規顧客を獲得しようという取り組みが目立っている。

 バンダイホビー事業部(静岡市葵区)は、定番の「機動戦士ガンダム」シリーズや、名作のリメーク作「宇宙戦艦ヤマト2199」を題材にしたキャラクターモデルを展開。スケールモデル(実物を縮小した模型)分野でも、青島文化教材社(葵区)が「艦これ」関連商品を目玉の一つに。プラッツ(清水区)は根強い人気のアニメ「ガールズ&パンツァー」に登場する戦車模型の新商品を並べ、活況を呈した。

 ハセガワ(焼津市)が得意とする飛行機模型では、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)など旧日本軍の戦闘機が再び注目されている。ゼロ戦設計者の堀越二郎がモデルのアニメ映画「風立ちぬ」や、特攻隊を題材にした十二月公開予定の映画「永遠の0(ゼロ)」が話題になっており、各社が新商品を出展した。

 初のステージイベントについて、日本プラモデル工業協組の木村三雄さんは「今年は攻めの内容になっている。盛り上がりを期待したい」と力を込めた。

 来年四月の消費税率引き上げについて、無線操縦カーを中心に展開する京商(東京)の鈴木明久社長は「安価な商品が中心の模型業界には直接的な影響はない」との見通しを示した。

(小柳津心介)

 

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