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目次概要 概要Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)はその名前が示すように、元の送信元との通信、パケット ルーティング中に遭遇したエラーの対処、およびトラフィックの制御に使用します。 特にこの文書では、ICMP リダイレクトと、リダイレクトがネットワーク内でいつ発生するかについて説明します。 前提条件要件IP プロトコル スイートの知識が必要です。 使用するコンポーネントCisco ルータおよび Cisco IOS(R) ソフトウェア バージョンの全シリーズでサポートされています。 表記法文書表記の詳細については、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。 ICMP リダイレクトの動作原理ICMP リダイレクト メッセージは、データ リンク上のホストに、特定の送信先へのより優れたルートが存在することを通知するために、ルータによって使用されます。 たとえば、2 台のルータ R1 と R2 が、IP ホスト H と同じイーサネット セグメントに接続され、ホスト H は R1 をデフォルトのゲートウェイとして使用するように設定されているとします。 ホスト H は、送信先ホスト 10.1.1.1 に宛てたパケットを R1 に送信します。 ルーティング テーブルを検索した後、R1 は 10.1.1.1 に到達するための次のホップが R2 であると特定します。 ここで、R1 はパケットを受信したのと同じイーサネット インターフェイスに、パケットを転送する必要があります。 ルータ R1 は R2 にパケットを転送するとともに、ICMP リダイレクト メッセージをホスト H に送信し、10.1.1.1 に到達するための最良ルートが R2 経由であることをホストに通知します。 ホスト H は以降、10.1.1.1 に宛てられた後続パケットをすべて、ルータ R2 に転送します。
次のデバッグ メッセージは、上のダイアグラムが示すように、ルータ R1 が ICMP リダイレクト メッセージをホスト H(172.16.1.1)に送信していることを示します。 R1#debug ip icmp ICMP packet debugging is on ICMP: redirect sent to 172.16.1.1 for dest 10.1.1.1, use gw 172.16.1.200 R1# ルータ R1(172.16.1.100)は、送信先 10.1.1.1 へ到達するためのゲートウェイとしてルータ R2(172.16.200)を使用するように通知するリダイレクトを、ホスト H(172.16.1.1)に送信しています。 ICMP リダイレクトはいつ送信されるかCisco ルータは、次の条件すべてが満たされると ICMP リダイレクトを送信します。
注: Hot Standby Router Protocol(HSRP; ホットスタンバイ ルータ プロトコル)がインターフェイス上で設定されている場合、ICMP リダイレクトはデフォルトでは無効です。 詳細については、「ホットスタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)の特長と機能」の「ICMP リダイレクトのための HSRP サポート」セクションを参照してください。 たとえば、ルータの特定のインターフェイスに 2 つの IP アドレスが割り当てられている場合は、次のようになります。 interface ethernet 0 ip address 171.68.179.1 255.255.255.0 ip address 171.68.254.1 255.255.255.0 secondary ルータは、サブネット 171.68.179.0 のホストを発信元として、サブネット 171.68.254.0 のホストを送信先とするパケットを受信した場合、ICMP リダイレクトを送信しません。最初の条件だけで、2 番目の条件が満たされていないからです。 ルータがリダイレクトを送信する元のパケットは、正しい宛先にルーティングされます。 Cisco サポート コミュニティ - 特集対話関連情報
Document ID: 13714
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