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アルツハイマー病 発症解明へ大規模研究10月7日 4時21分
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認知症の患者の半分以上を占めるアルツハイマー病の発症の仕組みを解明し、早期の診断方法や治療薬の開発に役立てようと、全国の41の医療機関が、認知症を発症していない人を対象に脳の変化などを3年間追跡する臨床研究を今月から始めることになりました。
アルツハイマー病は、脳内に「アミロイドベータ」という、たんぱく質が蓄積することが原因の1つではないかと指摘されていますが、発症の仕組みは分かっていません。
このため、東京大学病院など全国の41の医療機関は、発症の仕組みを解明しようと、アミロイドベータが蓄積しているものの、物忘れなどの症状がない人およそ150人を対象に脳の変化などを3年間追跡する臨床研究を今月から始めることにしました。
認知症を発症していない人を対象に継続的に研究を行うのは国内で初めてだということです。
研究では、画像診断装置を使って、アミロイドベータの蓄積状況や、脳の血流や萎縮などについて調べるほか、心理検査も行い、早期の診断方法や治療薬の開発に役立てたいとしています。
東京大学医学部の岩坪威教授は、「アルツハイマー病は、症状がないか軽いうちに治療を始めることが効果的だと考えられている。発症の仕組みを解明し、病気になる人を減らしたり進行を遅くしたりする薬の開発につなげたい」と話しています。
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