政治【正論】首相、秋の例大祭が待ってます 国学院大学名誉教授・大原康男 +(3/4ページ)(2013.10.11 03:34

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【正論】
首相、秋の例大祭が待ってます 国学院大学名誉教授・大原康男 

2013.10.11 03:34 (3/4ページ)正論

 しかるに、中韓両国の執拗(しつよう)な反対が続き、小泉参拝で日中、日韓首脳会談が途絶えて北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議にも暗雲が垂れこめたことに懸念を抱いた米国の圧力も加わって、安倍首相は遂(つい)に参拝ができずに終わった。爾後(じご)の首相参拝の途絶にも少なからぬ責任を感じているとみられる首相が後に「痛恨の極み」と嘆じたのも宜(むべ)なるかな、である。

 それから雌伏6年、昨年12月の衆議院選挙で大勝して再び首相の印綬を帯び、この7月の参議院選挙でも圧勝して政権基盤を確固たるものとした今日、年来の悲願を果たすべき政治的環境は十分に整っている、といってよい。

 ≪着々と布石を打っている?≫

 いや、それどころか、安倍首相はすでに着々とその布石を打っているのかもしれない。7年余に及ぶ首相参拝のブランクという現実を厳しく受け止め、時間をかけて辛抱強く地ならしをしてきているようにも思えるからだ。

 すなわち、昨年末の組閣直後にも参拝するのではないかとの臆測が一部で流れたが、まず今年4月の春季例大祭では靖国神社に真榊(まさかき)を奉納した。安倍氏が首相として初めて真榊の奉納を行ったのは、第1次政権時代の平成19年4月である。中曽根首相が中断して以来だから、実に22年ぶりの再開だった。麻生太郎首相がこれに続いたものの、民主党政権では沙汰やみとなっていた。したがって、今回の奉納は再々開に当たる。

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