政治【正論】首相、秋の例大祭が待ってます 国学院大学名誉教授・大原康男 +(1/4ページ)(2013.10.11 03:34

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【正論】
首相、秋の例大祭が待ってます 国学院大学名誉教授・大原康男 

2013.10.11 03:34 (1/4ページ)正論

 第2次安倍晋三政権が発足して早くも9カ月余りが過ぎた。懸案を一挙に処理しようとして味わった第1次政権での蹉跌(さてつ)を苦い教訓として、まずアベノミクスと称される経済政策に全力を傾注し、一定の成果を挙げた。それでもたらされた高い内閣支持率を背景に、慎重な目配りをしながら、いよいよ本格的保守政権としての“安倍色”を出そうとしている。

 ≪問題化しなかった靖国参拝≫

 その一つとすべきが自らの靖国神社参拝の再開であろう。

 思い起こせば、昭和60年の中曽根康弘首相の参拝、次いで平成8年の橋本龍太郎首相の参拝を経て、小泉純一郎首相が平成13年8月13日に詣で、在任5年間で6回も参拝を重ねた。しかし、後任者たちはことごとく見送って今日に至っている。この2度目の休止期間のきっかけを作ったのが、他ならぬ第1次安倍政権なのである。

 周知のように、首相の靖国参拝は、占領末期に吉田茂氏が行って以来、四半世紀にわたり何ら問題とされずに続けられてきた。激しく論議されるようになったのは、昭和50年の三木武夫首相の参拝からである。論点は専ら、憲法が定める政教分離原則に抵触するか否かという国内問題にあった。

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