韓国以外で初めて、旧日本軍に強制動員された慰安婦の悲しみを伝える「平和の少女像(慰安婦少女像)」を設置した米国カリフォルニア州グレンデール市の市長が「妄言」を発し、弾劾の動きが広がっている。
10日のグレンデール・ニュース・プレスなど米メディアによると、デーブ・ウィーバー市長が7日、日本で国粋主義的性向を持つ番組を制作している「チャンネル桜」とのインタビューで「少女像を建てるべきではなかった」と述べたという。
少女像設置公聴会のとき、議員(当時)の中で唯一反対票を投じたウィーバー市長は「なぜわざわざ像をグレンデールに設置したのか分からない。このように敏感な国際問題に介入する必要はない。グレンデールは小さい都市なのに、ハチの巣をつついたようになってしまった」と不満を口にした。
そして「少女像を見たこともないし、除幕式など像関連の公式行事にも全く参加していない」と強調した。
これに対し、グレンデール市議会は市長の発言が市議会の議決権を真正面から否定ものだとして正式に問題提起する方針だ。まず最初に検討される措置としては、議員らが輪番制で務めている市長職をはく奪する弾劾手続きだと言われている。
グレンデール市関係者は「議員たちはウィーバー市長の独断的な行動を把握し、事実確認に乗り出した。来週の市議会定例会議でこの問題を取り上げるだろう」と話している。