2013.10.13 05:04(2/2ページ)

虎・桧山「負ければ終わり」でも、このままじゃ終われない!

四回、適時打を放つ阪神・今成=甲子園球場(撮影・森田達也)

四回、適時打を放つ阪神・今成=甲子園球場(撮影・森田達也)【拡大】

 打線全体としても、なす術なくやられ続けてきた鯉のエースを、打ち崩すことはできなかった。レギュラーシーズンは45回0/3で2本のソロ本塁打でしか点がとれなかった相手。1点を追う四回二死二塁で今成が右腕から今季チーム初適時打となる中前タイムリーを放って、同点に追いつくのがやっとだ。

 和田監督は「ワンチャンスで同点にはしたが、そのあとすぐに取られてね。ある程度、狙い球を絞っていったけど、とらえきれなかった」とお手上げ。水谷チーフ打撃コーチも「(前田健は)最初からよかった。でも、もう1、2点はほしかった」とうめいた。

 とはいえ、マエケンとの対戦はこれで終わり。引きずっている余裕はない。桧山は「勝てば、ずっと長く野球ができる」と意気込み、クライマックスシリーズに臨んだ。その願いを叶えるため、真っ新な気持ちで崖っぷちの一戦に挑む。(小松真也)

マエケンに5敗

◎…阪神打線は広島・前田健の前にレギュラーシーズンを含め今季5敗目(1勝、1試合は勝敗つかず)。得点はソロアーチ2本(鳥谷、坂)とこの日の今成の適時打で7試合(52回0/3)で通算3得点。
◎…今成が前田健からチームとして今季初の適時打。阪神打線が最後に前田健から適時打を放ったのは昨年9月2日の五回に代打・金本(現野球評論家)が打って以来、58イニングぶり。また甲子園では前田健から今季20イニング目にして初めての得点だった。

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