(cache) 猫の歯磨きの仕方~歯の構造や歯周病の恐ろしさを理解し、猫の歯のケアを学ぶ
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猫の歯磨きの仕方

 猫の歯磨きの仕方について、写真や動画付きでまとめました。歯周病など口腔関連の病気を予防するためにも、定期的に歯のチェックをしましょう。

猫の歯磨きの必要性

 人間と同様、ネコにも歯周病はあります。柔らかいフードばかり食べて、歯の隙間に歯垢がたまってしまうことが主な原因です。歯垢が歯石に変化してしまうと、更に歯垢が溜まりやすくなり、結果として歯周病へと発展します。一度歯周病にかかると口臭がひどくなり、人間との共同生活にも支障をきたしますので、飼い主が定期的に猫の口内を歯磨きによってメンテナンスしてあげることが重要となります。 関連⇒猫の歯周病
猫の歯の構造と名称
猫の歯の名称と役割一覧表 猫の歯の構造
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猫の歯・口の健康チェック

 以下でご紹介するのは、猫の歯・口によく見られる異常と、それに関連した疾患の対応一覧表です。もし猫の歯・口に以下で述べるような異常や変化が見られた場合は、念のため疾患の可能性を疑い、場合によっては獣医さんに診てもらいます。 関連⇒猫の歯・口の病気
猫の歯・口の異常と病気
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猫の歯磨きの仕方

 猫の歯を磨く際の具体的な手順を、画像と動画を交えてみていきましょう。

歯に触ることに慣れさせる

指が猫の口に入ると、おいしいものがある、という条件反射を作っておくと、歯磨きがとても楽になります。  猫の歯磨きをするに当たっては、飼い主が猫の歯に触っても噛み付かない程度にしつけておくことが必要となります。成長してからのしつけは時間がかかりますので、噛む力が弱い離乳期頃からスタートするのが理想です。成猫の口の中に指を入れるトレーニングでは、万が一噛まれても大事に至らないよう、最初は厚手の手袋などを着用すると安全でしょう。ガーゼや歯ブラシの先に猫の好きな食べ物の汁などをしみこませ、「指(歯ブラシ)が口の中に入る⇒おいしい!」という条件反射を作ります。 関連⇒猫を歯ブラシに慣らす

猫の歯の磨き方

猫の歯を磨くときは、薬を飲ませるときと同様、頭を固定しながら親指で上唇をめくるようにします  猫の歯を露出させるには、前や後ろから猫の頭部を上から手でつかみ、上唇を親指でめくり上げるようにします。猫の歯ブラシは、指先にガーゼを巻きつけたり、猫用の歯ブラシを用いますが、人間用の歯ブラシは硬すぎて歯茎を傷めますので、基本的に使わないで下さい。歯石は特に奥歯(前臼歯・後臼歯)につきやすいので、忘れずに磨きます。週に一度くらいが目安です。
 人間用の歯磨き粉にはミントが入っていることがあり、マタタビと同じ作用を持ちますのでネコには使用しない方がよいでしょう。歯磨き粉を食べ物と思い込んで、飼い主がいない間にチューブを破って食べてしまうかもしれません。また、人間用キシリトール入りの歯磨き粉も低血糖の原因となるので、犬及び猫には厳禁です。歯磨き粉を使用するときは必ず猫専用のものを用いてください。猫用の歯磨き粉には猫が好む味付けがされている物もあるので、猫も抵抗なく歯磨きを受け入れることが出来ます。 関連⇒猫に必要なお手入れグッズ
猫の歯磨きの仕方
 以下でご紹介するのは猫の歯磨きの仕方を解説したハウツー動画です。 元動画は⇒こちら

歯石が付いてしまったら

スケーラーという器具を用いれば史跡を除去できることもありますが、専門家に任せたほうが無難です。  猫の歯の表面に歯石が付いてしまったら、市販されている「スケーラー」と呼ばれる器具ではがすことが出来ます。しかし素人が行うと、誤って歯茎に器具を突き刺して出血させてしまう危険性もありますので、自信が無い場合は獣医さんに頼むことをお勧めします。口の中に指を入れようとすると暴れる猫の場合、全身麻酔で歯石をとることもあります。

歯石予防

 猫の歯に歯石が付着するのを予防するには、最低週一回の歯磨きのほか、歯石が付着しにくいフード、奥歯に垂らすだけで口内洗浄が出来るデンタル用品、猫用歯磨きガムなどを利用する手もあります。 関連⇒猫に必要なお手入れグッズ
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